実体験レポート
私のラヴィはフィンランド帰り
1.釣り
ヘルシンキから、北西200KMほどのところに、タンペレという町があり、その郊外に、私の友人のマルコ君のサマーコテッジがあるのです。(短い夏をこよなく愛するフィンランド人は、サマーコテッジをもっていることは、特別のことでなく、ごく一般的なのです。)
その、サマーコテッジは、湖に浮かぶ島にあり、ボートが唯一の交通機関になります。もちろん、ラヴィはてこぎボートには乗ったことがなく、大丈夫だろうか・・・、と思っていましたが、なんてことはない私達と一緒に、なんの疑いもなしにボートに乗りこみました。
でも、それが動くとはしらず、ひとこぎしだしたら、暴れまわり、サマーコテッジにつくまでは、私達が、凍り付きそうな湖に転落してしまうかと思わざるをえないくらいです。
なんとか、ラヴィを押さえつけ、少し慣れてきたところでコテッジに到着。サウナに薪をくべ、暖めている間、その日の夕食を調達すべく釣りに出ることになりました。
ラヴィをどうしようかと考えた挙句、また、暴れだしても困るので・・・ということで、おいていくことにしたのですが・・・。(島の中なので、絶対に迷
子になったりしないし、もちろん車もこないところなので・・・)
もちろん、そのようなことを許すはずもありません。置き去りにされると気がついたラヴィは、ボートを追って、泳いでくるではありませんか。これでは、ボートの周りの魚も逃げてしまうと思い、仕方なくボートにラヴィを乗せ、湖に釣りに出かけました。
すこし、ボートになれてきたラヴィは、すこし足元はふらふらするものの、比較的おとなしくボートに乗っていられるようになりました。
そうこうしているうちに、つり針に魚がひかかり、吊り上げたとたん、ピチャピチャ跳ねる魚に驚き、再び大パニック!!
生の生きている魚をそのとき始めてみたラヴィは、“こいつは一体何物??”といいたげに、魚のを鼻で調査し、その周りを飛び跳ね、前足でつつき、少し魚がぐったりしかかったすきを狙ってパクリ。完全に、死んでいない魚がラヴィの口の中で最後のあがきをして、またラヴィはパニック状態。
結局、その一匹目の魚は、ラヴィに食べられないまでも、生贄になり、ボートの中で、生きたえてしまいました。
私は、ラヴィの表情がおかしいので、好きなようにさせて笑っていましたが、オールを握っているマルコ君は、ボートのバランスを取るのに必死なようでした。
もう、釣り上げられた魚にはなれただろうと、二匹目を期待してそれから一時間ほど湖をボートで徘徊しましたが、私達が、二匹目を見ることはありませんでした。
その日の夕食は、ポテトと、ソーセージだけになったのは、他でもないラヴィのせいです。
サウナにはいり、暖炉に火をくべ、コニャックなどを飲んでいた私達の真横で、一日にたくさんの初体験をしたラヴィが、寝息を大きくたてて、一番最初に眠りについたのはいうまでもありません。
一体、どういう夢をみているのかなあ???と思いながら、コテッジでの生活が始まったのです。
次回の予告:2.雷
お楽しみに☆
Written by MOTOM
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