実体験レポート
私のラヴィはフィンランド帰り
6.トイレ
サマーコテッジの人間用のトイレは家の外にある小屋。もちろん、水道がないので水洗ではありません。いわゆるポットン便所。
じゃあ、どうするの?
自然と共存しているサマーコテッジの世界では、虫が水の代わりをしてくれます。用をたした後に、良いバクテリアが活発に働くための自然界にある落ち葉のようなおがくずのようなものを、そのポットン便所の中に手のひら一つまみ分置いていきます。
ラヴィのトイレは、自然の島の中どこでもがトイレ。でも、不思議な事に、ラヴィのトイレと決めている場所があるらしく、家の裏、林の入り口、その2箇所を確認すれば、ラヴィの“なに”らしきものがあります。
もちろん、そのままにしておいても、自然界の虫たちが処理してくれるのですが、なんせ、フィンランドの夏は、長い冬の冬眠(?)から目覚めたハエ達が、ここぞとばかりに現れてくる。ラヴィの”なに”は、そのハエたちが集まって会合を開くには格好の場所。
というわけで、そのラヴィの”なに”をどうするかというと・・・・。
人間のトイレの話に戻しましょう。
もちろん、人間のポットン便所も場所には制限があり、汲み取り車も来てくれない島では、なんとか処理をしなければなりません。大きなバケツを用意し、小屋の下の小さな扉を開き、人間の”なに”をバケツに移し、林の中に穴を掘り、その穴に何往復もして移動させるのです。もちろん、ラヴィにとっては初めての事。人間達が、あまり楽しくない作業を早く終えようと、もくもくと働いている足元をウロウロウロウロ。邪魔で仕方ありません。
遊んでくれないと分かったラヴィは、林の中に移した”なに”の匂いをクンクン。林の中に移した場所に落ち葉を重ね、足で踏み固める作業を見て、“私も私も”と言わんばかりに前足でかき回す。一体、この山がなにでできているのか知っているのでしょうか?
というわけで、ラヴィの”なに”も人間の”なに”と一緒に葬ることにしました。
ラヴィを引き連れラヴィのトイレの場所から大きなピンセットのようなもので”なに”をつまみ、ラヴィに”これどこにもっていくの?”といいながら、林の中の”なに”の山に持って行く。そして、それを落ち葉の中に埋め、”ここはかき回しちゃいけないんだよ。わかった?”と声をかけ、不思議そうに私の顔を見るラヴィ見つめながら、“本当にわかっているのだろうか???”と思いをめぐらせたのです。
もちろん、年に一度のその作業の後は、サウナにはいり、湖で泳ぎ、汗を流し、ビールを楽しむ。ラヴィも一緒に湖で泳ぎ、”なに”の移動の間は遊んでもらえなかったものの、その作業の後には、人間と一緒に泳げるという楽しい事があるのだということだけを、頭に中に焼き付けたラヴィは、今日も新しい経験と、楽しい思いでを増やしたに違いありません。
自然と共存するという事は、トレンディーな事ばかりでないことを、都会暮らしに慣れ親しんでしまった私も実感した一日でした。
次回予告: 7.訪問客
お楽しみに。☆
Written by MOTOM
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