愛車は犬の快適ペンション

post on 2010-01-23

行きたい場所を見つけたら、ひょいと愛犬を車に載せて軽やかに出かけたい...そんな旅をしたいと思う方に、私が積極的にお薦めしたいのが、愛車をうまく利用して犬の宿泊場所にしてしまう事です。

旅先にあって貴方の愛車は、犬にとって、いつの間にか遠くへ運んでくれる「どこでもドア」であると共に、快適なペンションにもなり得ます。

もう少し詳しく説明するために、泊まりがけの旅行を宿泊の形態によって大ざっぱに分けてみました。

アウトドア派人も犬も、テントか車中泊(キャンピングカー含む)(a)
インドア派人は宿泊施設、犬は車中泊(b)
人も犬も、(犬OKの)宿泊施設(c)

私のお薦めというのは、上の表の(a)あるいは(b)の形態です。
全国津々浦々に「犬と泊まれる宿泊施設」があるわけではない現状では、犬が車で寝泊まりする形態がもっとも自由度が高いと思うからです。その上で、人間がどこに泊まるか=アウトドア的にいくか、インドア的にいくかについては、飼い主自身の旅の指向しだいです。

ここで、強調したいのは、こうすることによって、人間側も行きたい所があるのに付近に「犬と泊まれる宿泊施設」がない故に断念する必要はないし、犬にとっても同じ理由で家やペットホテルでお留守番の憂き目にあわなくてよいということです。

前置きが長くなりましたが、以下にそれぞれの場合別に泊まりのTipsを上げてみたいと思います。

泊まり旅全般のTips

犬の居場所
「犬の居場所」の冒頭でも述べましたが、犬自身「ここが自分の場所だ」と思って落ち着けるような場所を、車中に一カ所決めましょう。 そうすれば、犬は見知らぬ土地にあっても自分の慣れ親しんだテリトリーを得ることができるはずです。
冬の旅(防寒)
乱暴な言い方ですが、体力のある健康な犬が、必要なカロリーを得て夜を過ごす分には少々のことで風邪を引いたりはしません(人間にも同じ事が言えますよね?)。
もちろん、体力のない幼犬、老犬、犬種によってはそれなりの配慮が必要なことは普段の生活と同様です。
夜の散歩も楽しい
夜、犬の排泄も兼ねてお散歩に出てみませんか?
夏の夜に花火をしたり(花火コワイの犬には止めておきましょうね)、普段なら寒くて外に出ないような冬の夜、満天の星空に気付いたり...良いことありますよ!!
コンビニを上手に利用しましょう
どんなに山奥に出かける場合でも、道中に一つや二つはコンビニがあるもの、これをうまく利用しましょう。 夏場なら犬に与えるミルクやヨーグルトなど腐りやすくて自宅からは運びにくいもの、いざという時のドッグフード、タオル、新聞(防寒その他)、ビニール袋、蚊取り線香etc.いろいろな物が入手可能です。

人も一緒にテントか車中泊-(a)のTips

場所の選択
駐車場所あるいはテントを張る場所は、他のグループから少し離れた静かな場所を選択した方が良いです。 特に神経質な犬の場合、トイレの近くなど、夜中に付近を他人が通るようだとうるさく吠えることもあります。
食いしん坊犬はご注意!
キャンプ地で犬を自由にしている場合、犬が付近のテントの残飯整理係にならないように注意しましょう。 調理後の鍋を、翌朝洗うつもりでテントの外に出しておく人もいます。気がついたら犬がそれを綺麗に舐め取っていたなんていう事態は避けたいものです。
普段の生活ルールは守る (その1:寝場所)
普段の生活で犬に守らせているルールは、基本的に旅先でも適用することです。
例えば、普段ベッドで一緒に寝ていなければ、車中でも、犬は犬のエリアで寝ることを守らせた方が良いと私は考えます。
普段の生活ルールは守る(その2:バーベキューやキャンプ場での食餌)
人間の食事と犬の距離が普段よりも近く、気分的にもラフになりやすいですが、私は焼いた肉をひょいと与えたりすることはしない方が良いと考えています。
理由は、キャンプ中はもちろん、帰ってから食事中のおねだりにつながれば、結果的にその犬の行動範囲を狭めることになる(レストランなどに連れていけなくなる)と考えるからです。
そのため、私は犬にいつもの食餌をいつもの食器で与え、必要なら人間のテーブルから少し離してつないで置きます。

つないで置くもう一つの理由は、犬がうっかり火に近づいて火傷をしないためです。

私自身は、人間の食べるものと、犬の食べるものは厳格に区別した方がお互いのためだと考えていますが、この辺りは飼い主の考え方によって分かれるところだと思います。

人は宿泊施設、犬は車中泊-(b)のTips

実は犬旅の上級者向け~犬を独り車中に残す危険性~
犬だけ車中泊は、実は犬旅上級者向けだと思います。特に春先~晩秋にかけては、熱射病・日射病の危険性が高く、駐車場所の選択や僅かな時間でもクルマを離れる際には犬に対する細心の注意が必要だからです。
もし、あなたにとって初めての犬連れ旅だったり、あなた自身がクルマで1日以上回る旅行形態に慣れていないなら、迷わず「犬と泊まれる宿泊施設」か、あなた自身も一緒に居られる方法(前述のキャンプ, 一緒に車中泊など)を選択してください。
駐車場所の選択
宿泊施設の駐車場を利用することになると思いますが、駐車する場合は宿泊施設から近く、世話をしやすい場所であること、道路から離れていて夜静かであること、などを基準に選ぶと良いです。
この意味から、もし選ぶのなら、大きな旅館やホテルよりは、こぢんまりとしたプチホテルやペンションの方が適している場合が多いと思います。
少し窓を開けておく
一晩中締め切った状態にしては気の毒です。空気が通るように少し窓を開けておきましょう。
食餌や水
食餌、水は車内か駐車場脇で与えれば良いと思います。水は宿で新鮮なものをくんで貰います。
初めのうちは夜泣きをすることもあります
最初の晩は夜泣きをするかもしれません。 これに対して、独りでかわいそうといった態度をとらないのがコツです。「ここが君の寝場所だ」ということを毅然とした態度で言い聞かせます。出先では自分はここで独りで寝るのがルールだと犬が理解して慣れてくれば、啼かずに寝るようになります。(日頃甘やかして育てないことも大切)
啼くのは最初の15分。いちいち見に行くのはそれを長引かせるだけです。ただし、独り離れて夜を過ごさせるのですから、何か不具合(排泄の要求等)が発生して啼いているのかどうかは見極めなければいけません。
排泄、散歩 普段の生活パターンに合わせて、忘れずに排泄時間を取ってやります。
朝は日が高くなる前にまず様子を見に行って
特に夏場。車内温度は太陽が出るとすぐに上昇しだします。ちょっとゆっくり朝食を楽しんでいる間に犬が茹だってしまったら大変です。朝はなるべく早起きして、まず犬の状態を確認し、ついでに排泄、朝の散歩、食餌等を済ませると良いと思います。
日中、春先~晩秋までは車内に置いておくことは生命の危険を伴います(日射病, 熱射病)。クルマから出して日陰に繋いであげて下さい。チェックイン, チェックアウトのわずかな時間でも車内放置はとても危険です。
宿の人に一声かけておく
チェックインの際、車内に犬がいることを、宿の人に知らせておきましょう。何かと気にかけてくれる場合もありますし、万が一無駄啼きなどのトラブル時も、一声かけておいたのとおかないのでは、相手に与える印象が違います。