1999/01/04 空の旅:成田-ミラノ・マルペンサ空港

on 1999-01-04 | Tags: イタリア, 成田空港, 検疫, 航空輸送

年明け4日、お昼過ぎに、アリタリア航空AZ787便で成田を出発する事になっていた。 3月末まで約3ヶ月間のミラノ(イタリア)滞在、Amieも同行する。

Amieの検疫は、出発の3時間前に来て下さいと言われている。 そうすると9時30分くらいには空港に入っていないといけない。 早起きしないと間に合いそうにないけど、これが大の苦手。 しかも、早めに行って事前にAmieに排泄もさせたいし、すんなりおシッコをしてくれなかった時とか、渋滞することも考慮に入れると...ええい、面倒だ。 どうせキャンピングカーで送って貰うのだし、前日から行って泊まってしまえ!...結局いつものパターンになってしまった。

そういうわけで、3日の夕方家を出て、成田空港に7時頃到着。

検問で「明日の下見です」と言うと、すんなり通してくれた。 他の車はトランクを開けてチェックされているのに、キャンピングカーは滅多に中のチェックはされない。 もっとも、チェックされたが最後、キャンプ用のナタ、包丁、プロパン・ガスのボンベ、犬?etc...と危険そうなものがごろごろ出てくるので助かっているが。

第1ターミナルビル真ん前のP1駐車場に車を停める。 駐車場に入るときに、8ナンバー(キャンピングカー)の駐車料金は普通車扱いであることを確認して、早くもここに泊まってしまう気になる(最初は、空港近くの空き地に泊まろうと考えていた)。 Amieには排泄と駐車場内1周の旅の後、車内でお留守番していて貰って、私達はターミナルビル内に夕食と下見に出かけた。 その後戻って9時頃には寝るが、空港直下だけあって、発着の音でさすがにうるさい。

01/04朝、Amieはこれから15時間ずっと輸送ケージの中なので、食餌を抜き、水も少な目に与える。 そして、朝のうちにウンチ・おシッコ、出せるものは出しときなとばかりに駐車場内巡りの旅をグルグル。

9時過ぎに動物検疫所に出かける(ここでどんなことをするかについては、「海外へ一緒に行くには/日本出国から相手国入国までの手順/3.出国手続き(輸出検疫) 」項で触れたので興味のある方はご覧下さいましね)。 関係者しか立ち入らないこのエリアは、成田空港とは思えない程、薄暗くて地味な印象だ。

動物検疫所には先客が居た。 輸送ケージ越しにミニチュア・シュナウザーと見うけられる。 シンガポール滞在の飼い主夫婦に同行するらしい。 「もう5歳なので、再び日本の地を踏むことはないでしょう」と飼い主が係官と話している声が聞こえた。 どうやら長い滞在になるようだ。

Amieの検疫は30分ほどで済み、いったん駐車場に戻った。 自分だけ朝食抜きなのでさっきからAmieは不機嫌だ。 あんまり空腹でも飛行機に酔うかな?、などと仏心が出て、少しだけ食餌を与える。

出発2時間前にアリタリア航空のチェックインカウンターに出かけると、出発が5時間遅れの予定だという。 がーん。 でも、問い合わせの時から対応していただいている旅客業務部のK氏が、事前に連絡を取ろうとずいぶん手を尽くしてくれていたらしい(前日に家を出てしまったし、出先でちゃんとメール・チェックしていなかったので、すれ違ってしまった)。

遅れるものは仕方がないので、一応Amieのチェックインだけすることにした。 ここでもK氏がとても親身になって対応してくれる。 現地での受け渡しの手はずも連絡済みとのこと、何よりもAmieが長時間独りでラゲッジ・ルームに載ることを心から心配してくれている様子で、「(犬の)受け渡しは出発ぎりぎりで大丈夫だから、直前まで一緒にいてあげて下さい」との心遣いに、おん君と2人でしばし感激。

チェックインを済ませ、時間があるのでAmieに遅い朝食を与える。 サイクル的には与えない方が良いのは判っているのだが、昨晩も控えめだったので、さすがに2日近い絶食はつらかろうと考えた(到着時、これが裏目に出る)。

車内で昼寝をし、駐車場や空港内をぷらぷらして暇をつぶし、出発予定の1時間前にAmie入りの輸送ケージを搬入。 チェックインカウンターは団体客の荷物搬入でごった返しており、Amieが別便に間違って載せられちゃうのじゃないかと心配になったがこれは杞憂であった。

飛行機は結局さらに20分程遅れて出発した。 たった20分でも、Amieの事を思ってドキドキ。 機上では、スクリーンに表示される外気温(だいたい1万m上空で-60℃位)に、カチンカチンに凍ったAmieを想像してハラハラ(もちろん、生き物が載っている場合のラゲッジルームは適切な気圧と室温に保たれます)、轟音と振動の中で独りで不安だろうなぁとか考えたり、とにかく時間が長く感じた。 あんまり心配性が過ぎるのも、疲れる~。

現地時間で夜11時前に、ミラノ・マルペンサ空港に到着。 アリタリアの日本人スタッフに聞いた通り、犬が搬出されてくるはずのドアの前で待っていると、一般客のトランクの搬出よりも早い位の時間に出てきた。

すぐに輸送ケージから出してやると、いつになく興奮して顔つきが変わっている、やはり15時間の空の旅は堪えたらしい。 しきりに出口を探して排泄したがる様子だが、まず税関を抜けないと表には出られない。 試しに(人間用の)トイレに連れ込むが、普段青空トイレのAmieに、急にペットシーツを広げて「ちっち、ちっち」と言っても土台無理な話であった。 こういう時のために、ペットシーツ上で排泄することも教えておけばよかったか?と思った。 もっともAmieの場合、彼女の幼犬時代にペットシーツ上で排泄することを教えて、苦労の末ようやく覚えくれたと思った矢先、ある日を境に突然Amie本人が「もう屋外でしか排泄し~ないっ」と勝手に決めてしまった経緯がある。

とはいえ、Amieには膀胱炎になってでも我慢するほどのプライドはないので、とにかく早く税関を抜けて外に出ないとまずい。

さて、税関を抜けるときの犬の入国手続きといっても、在ってないようなもので拍子抜けした。 税関の詰め所みたいな部屋の係員に書類を提示するだけである。 「ふんふんふん」と目を通して「ハイッOK」と書類を返してくれる。 到着が遅れて夜中のせいもあるのかもしれないが、そもそも手荷物チェックなんてしている様子もないし、ずいぶんと簡略化されている印象を受けた。

税関を抜けて、「さあ、Amieあと30m歩けば外でトイレできるよ」というロビー通過中、ああ、なんということ!Amieのバカたれは公衆の面前でウンチング・ポーズに入ってしまう。 だいたいこうなるだろう事は予想していたので、ペットシーツは手に持っていたのだが、普段のしつけの盲点をつかれ、ひどく格好悪い思いを味わった。 旅先にあって、排泄トレーニングはホント大事です。

ま、ドタバタはあったが、とにもかくにも飼い主・犬共々無事にイタリア入国を果たしたのであった。

記事本文おわり