1999/01/10 ミラノの犬事情(1)

on 1999-01-10 | Tags: イタリア, 街歩き

私とAmieは、現在ミラノのアパートに住んでいる。 1週間経って少しずつ街にも慣れてきた所で、この街の犬事情について気付いたことを書いてみたい。

Amieを連れて初めて街を歩いた時、まず驚かされたのは、街の歩道、公園や緑地の草地に所かまわずゴロゴロしている犬の落とし物だ。 この件に関してはパリがあまりにも有名だけど、ミラノだって決して負けていない。 後でも触れるが大型犬が多いだけあって、落とし物も立派である。 Amieのなんてカワイイ方、せいぜい中級クラスだ。 GIARDINI PUBBLICIというミラノ中心街近くの大きな公園で、どう見ても犬にしてはデカイ落とし物?!があると思ったら、おじさんがポニー(馬)を散歩させていたなんていうことまであった。

歩道を歩いていると、うっかりその落とし物を踏みつけた人が、恐らく悪態つきながらジタバタしたであろう痕跡をよく目にする。 くれぐれもミラノの街歩きをしようと思ったら、ソール・パターン(靴底のでこぼこ)が深いスニーカーなんか履いちゃいけない。 間違って踏んだ日には、後が大変。 すべすべ底の靴に限ります。 私なんか、お気に入りのFILAのスニーカーでやっちゃって、靴底のFILAのパターンがきれいにウ○チで埋まったの見て泣きそうになったんだからー。 ちなみに、Amieはこっちで注意して見てやらないと平気で踏んづけるので、帰宅する度に、日本にいた頃よりもずっと念入りに足を拭いてやるようになった。

しかし、なんで、街の建造物とかデザイン、ファッションにあれほどのセンスを見せる人たちが、道や公園がウンチだらけな事にこれほど平気なんだろう?そのギャップが不思議だ。 だって、犬のウンチ踏んだその靴で家にも入るんでしょー?!判っかんないぞー、ミラネーゼ達の感覚。

街で野良犬はほとんど見かけないから、あの落とし物群は飼い犬のものに違いない。 歩道沿いにゴミ箱はいくらでもあって拾ったらすぐポイできるんだから、ポケットにビニール袋を1枚忍ばせて出かけるだけで良いと思うのだが...(あ、私はミラノでもAmieのブツはちゃんと拾っています。 念のため。)

汚い話はこの位にして...
街ゆく犬たちは大小さまざまだけど、日本と比較すると大型犬が多いと思う。 ラブラドールは日本では大型犬に分類されるけど、こっちにいると中型犬という感じ。 そもそも犬連れは多いのに、ラブだのゴールデンだのにはあまり出会わない。 大きい犬は大抵スムーズコートのボクサータイプのごつい犬か、ジャーマン・シェパードだ。 そう、恐らくミラノでの一番人気はジャーマン・シェパードなのだ。 イタリア語で「pastore tedesco(ドイツの羊飼いみたいな意味)」と呼ばれるシェパードたち、1日街を歩けばまず10頭は出会えると思う。 しかも、街中を、ノーリードで飼い主について歩いていたりすることもあるから迫力がある。

ノーリードといえば、あちこちでノーリードで散歩している犬に出会う。 もちろん飼い主は側にいるから、いわゆる放し飼いではない。 それぞれ観察してみると、トレーニング教室で習うみたいにびしっとHEELしているような犬は居ないが、飼い主につかず離れずの距離で、適当に道の匂いを嗅いだりしながらついて歩いている。 飼い主側は一応手にリードを持っていて、犬同士すれ違うときなどは、気持ちだけリードを付けたり、首輪を押さえていたりするけど、トラブルにならなさそうだと判断したらそれもすぐ離してしまうことが多いようだ。

なにより、私にとって驚きなのは、ミラノの街中といったら、車の交通量も多いし、出しているスピードだって結構なものだから危険がいっぱいのはずなのに、彼らに全然危なっかしさがないところだ。 ノーリードの犬達はちゃんと歩道上だけ歩くことを知っている。 日本でも都会育ちの犬は同じなのかな?Amieは歩道を歩くしつけをちゃんとしてこなかったから、危なっかしくて歩道でノーリードになんか出来ない。 恥ずかしい話だが、5分で『天国への階段』を登り詰めることは確実だ。

さらに、犬達を見ていて感心したのは、変な言い方だけど「他の人に無関心な点」だ。 だから、人混みの中でゴツイ大型犬とすれ違うことがあっても全然怖く感じない。 これが、しつけた結果そうなったのか、人混みを何度も歩くうちに自然とそうなるのかは判らない。 いずれにしても、道行く人が犬好きな人ばかりとも限らないから、向こうからアクションしてくれる人に以外は、犬側からむやみとフレンドリーな態度をとらない(つまり無関心にしている)方がマナーにかなっていると思う。 この点でも、Amieは人慣れしない性格のくせに、時々、すれ違う人に鼻先をツンツンしに行ったりするので、服を汚してしまいそうで気を使う。 青空市場とか、夕暮れ時の商店街などの人混みを歩く時に、犬が「他人に無関心で歩けること」は結構重要だ。 これは日本の観光地や街中でも同じ。 Amieのしつけ目標がひとつ出来た。

次回からは、Amieと歩いたミラノ市内の様子について、少しずつ書いてみようと思っています。

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