1999/01/30 コモ湖・ブルナーテ小旅行

on 1999-01-30 | Tags: イタリア, 登山電車, 船, 街歩き, 鉄道

冬のミラノは霧の街である。
いや、あれは霧ではなくスモッグだと言う人もいる、いずれにしても晴れた日でも遠くは霞んで見えないのが、(少なくとも私が来てから1ヶ月の)ミラノの普通の風景だ。

ところが、金曜日の朝やってきた北方からの強い吹き下ろしが、やたら冷たい風と、無茶苦茶クリアな視界を持ってきて、金土日と居座った。 変な言い方だけれど、空とか周りの空気が喜びに満ちているというか、輝きとか光が見えるような、そんな天気だ。

金曜日は、学校が引けるのも待ち遠しくて、Mt.STELLAにAmieと登った。 ドゥーモも、雪のモンテ・ローザも見える!きゃーっ!!大喜びで周囲の景色を楽しんだ後、(急いで学校から戻った分)長い午後を、Mt.STELLAの公園で、Amieや他の犬と遊んで過ごした。

翌日、6時に眼が覚めると、昨日にも増して良い天気。 もう、これはアルプスを見に行くしかないと即断し、ミラノから北方50Km弱、電車で約1時間のコモ湖という保養地・景勝地で有名な湖へ出かけることにした。 先週のベルガモ行きでAmieの電車初体験は済ませているので、余裕たっぷりで出かける。 でも、相変わらず貧乏なので駅までは歩き。 今日は、中央駅よりもアパートから近いGARIBALDI駅から電車に乗ることにして、てくてく歩いて約1時間かけて出かけた。

切符購入。 ちなみに中大型犬のチケットは人間の料金の60%。 コモまで人間はL.5200、AmieはL.3200(100L.=7.5円位、Amieの帰りはL.2000だったけど...)

電車はがらがら。 Amieは口輪もせずにコモまでお昼寝タイムだった。 車掌さんもうるさいことは言わずにただ検札に来ただけ。 私達は入り口近くに座っていたので、乗り込んでくる人たちが、Amieに「お前さんも旅行かい?コモまで行くの?」なんて話しかけながら、鼻面や頭を軽く撫でていく。

コモ到着。
街の中をぷらっと歩いてから、観光船に乗ることにする。 切符売り場で「犬も一緒に乗れるか」聞くと「口輪をすれば大丈夫(船もオフシーズンでがらがら、結局、口輪もしなかった)」とのことで、自分とAmieの分の切符を購入。 出航待ちの間に、ドゥーモを見て街中のバルで軽い昼食を取る。

船は約1時間かけて、コモ周辺の湖岸の町を廻る。 乗り合わせたその町の住人らしい年輩のシニョーラに、途中途中あれがベルサーチの別荘だとかなんとか教えて貰う。 Amieはというと、彼女にとっては船だろうが電車だろうが、「自由に走り回れないところ=昼寝するところ」とばかり、またもや昼寝タイム-「ほら見てごらん、街がきれいだよー」なんて言ってみても、Amieの耳に何とかって感じ。

その船の中で知り合った台湾人の親子が、「是非登山電車にお乗りなさい、上からの景色が素晴らしい」と教えてくれたので、下船後乗り場に向かった。 でも、先週ベルガモの登山電車で、Amieサイズの犬は乗れないと言われ、特例で載せて貰ったいきさつがあったので、何となく気後れしてしばらくチケット売場の入り口の前でモジモジ...ダメもとで聞いてみたら、あっさり「口輪持ってる?ならOK!」だって、なぁんだ何でもトライしてみるもんだねー。

登山電車(FUNICOLARE)で7分ほどかけてブルナーテという山の上の避暑地へ登る。 電車が上に登るにつれ、本当に乗って良かったーと思った。 雪を抱いたアルプスが一望できるのだ。 コモ市内は確かにきれいだけど、山間の街のせいか視界はあまり広くなくて、待望のアルプスもちっとも見えないのでちょっと期待はずれな気がしていただけに、偶然乗ったこの登山電車から見える風景に、私は大喜びしてしまった。 隣り合わせた品の良いシニョーラに、あれがモンテ・ローザ、あれが何々と教えて貰う。

「時間があるなら、S.MAURIZIOに行きなさい」と彼女に教えられて、登山電車を降りてから、別荘の並ぶ中をさらに登ってS.MAURIZIOの手前のFARO VOLTIANOという灯台?まで行った。 降り口から約30分。 湖とアルプス、さらにはミラノまでが一望できる山の上、スーパー・スペシャル・素晴らしい眺め。 AmieはAmieで、石畳の道はほとんど車の行き来もないのでリードを外して自由にさせておいたら、何日か前に降ったらしい雪に大喜びでそこら中を駆けずり廻っている。

帰りの登山電車。 結構人が多くて、立っている人もいる。
私たちのお向かいはブラ・ピ風の顔立ちの素敵な少年。 見とれていたら発車間際になって、その少年の友達らしいこれまたとっても綺麗な(少女漫画に出てきそうな感じの)少年が乗り込んできた。 2人ともせいぜい高校生くらい、犬好きらしく、2人で時々なにか話しながら、Amieの鼻面だの耳だのを、それはそれは優しく撫でてくれる。

Amieったら、日頃他人に触られるのが嫌いで逃げ回っているくせに、こういう時だけはブラ・ピ少年の膝にちゃっかりあごを預けて、甘ったれている。 Amieが面食いとは知らなかった...それにしても、Amieちゃんずるーい!あんな素敵な男の子2人にちやほやされて!!そのオイシイ役、今すぐ譲りなさいっ!!!

ミラノでもそうだけれど、ホント犬好きな人が多くて、犬連れで街中を歩いていると、すれ違いざまに声をかけてきたり(犬に)、ちょっと鼻面をつついていったりする人にどれだけ出会うことか...。 こっちが見とれちゃうようなイイ女もイイ男も、よりによって-私にではなく、Amieに-、満面の笑顔で「Ciao!Piccolina、Ciao~!」とか何とか言いながらご挨拶していくのだ。 ちょっとちょっと、皆さん、Amieはまだ1歳に成り立ての、いわばお尻の青いガキンチョよ、私をさしおいて、それって不条理過ぎない?~ってもう、やっていらんなーい!!(笑)

まぁ、そんなこんなで(?!)夕方にもなってきたのでコモを後にすることにした。 帰りはコモ湖畔からミラノのNORDO駅に着く電車を試してみる。 ちなみに、こっちの路線の方が、コモの湖に程近いところから乗れるし(行きの路線駅だと街や湖まで10分程歩く)、道中の景色も素敵で、(偶然かもしれないが)犬料金も安かったのでお勧め。

NORDO駅からアパートまでは行きに使った駅よりよりも近かったので、今回は帰りもがんばって(ケチって?)歩いて帰っちゃいました。 どっちかというとミラノ市内の移動で疲れて、この日の晩も2人共バク睡!で・し・た。

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