1999/02/17 ミラノ郊外の公園(PARCO DELLE CAVE:BAGGIO地区)

on 1999-02-17 | Tags: イタリア, ミラノ, 公園

授業が終わった時点で良い天気だと、Amieを連れてどこかへ出かけたくなって、急いで家に戻るのが近頃の習慣になっている。

今日もそういう午後だった。

ミラノ郊外の公園を捜して地図を見ると、旧市街の小さな公園とはちょっと様子の違う面積が緑色に塗られている。 丁度そういう郊外型の公園の一つに、PARCO DELLE CAVEという名の公園があって、以前から気になる存在だった。 面積は、旧市街では一番広いスフォルツェスコ城背後のPARCO SEMPIONEという公園の3倍で、公園内には小さな池(湖?)も在るらしい。

大体公園の入り口まで、約3Km=歩いて45分。 ミラノは旧市街は建物やショーウィンドウを眺めて歩くだけで楽しいのに、旧市街を離れて、今回のような比較的新しいゾーンに出ると東京のベッドタウンと同様、もう一つ大味な感じで、歩いていても埃っぽいだけで余り面白くない。 でも、公園自体は静かで、予想通り広くてきれいで、旧市街の公園のように下を見ながらじゃないと落とし物を踏む心配もなく、とても良かった。

公園はいくつかある池を中心に広がっていてベンチが道沿いに点在しているだけのいたってシンプルなもの。 冬だったのでよく判らなかったが周囲は牧場?なのか、小川が幾筋か流れる広い草原が隣接していて、そこも散歩の人たちがたまに歩いている。

そう、池があって、小川があって...普段の私なら当然Amieが飛び込むのを警戒して慌てて呼び戻すところだが、冬で寒いし、池には所々氷が張っている位だし、さすがにそんな無茶はしないだろうとタカをくくっていた。

しかし、...甘かった。
水面を覗き込むだけだろうと思っていたらいきなり池にジャボン。 「ありゃーっ、やってもうた」と呆れていたら、小川の方はAmieのお腹くらいまでの深さで、それがよっぽどお気に召したらしく、まるでイルカが水面をジャンプして行くみたいな恰好で、ジャボ、ジャボ、ジャボッと大はしゃぎで跳ねながら小川を遡っては、上陸して草原を気が狂ったように全速力で駆け回る、そして再びジャボ、ジャボ、ジャボッ。
顔には大きくマジックで「超・楽し~い!!」と書いてあるよう。

はぁー(溜息)。
ミラノ、ベネツィア、イブレアの埃にまみれた小汚いAmieを、2週間ぶりにシャンプーしてやったのは、つい昨晩のこと。 なのに、なのに~(-.-#)「恩を徒で返す」とはあんたのことだよAmieちゃん。

帰りがけに一緒になった犬連れのご婦人に、45分かけてDE ANGELIの近くから来た話をすると、彼女はとてもびっくりすると同時に、Amieを見てしきりに「脚が疲れている様子よ、のどが渇いているんじゃないかしら、そんなに歩いて可哀相に」と同情してくれる。

「でも、シニョリーナ、違うんです(^_^;)。 Amieは勝手に嬉しくなって、勝手に泳いで駆けずり廻って、勝手に私の3倍くらい運動して疲れているだけなんですー」と、彼女に言いたかったのだが...私の語学力の都合上断念、今回は可哀相なAmieちゃんということにしておいてあ・げ・る。

話は公園のことに戻るが、何故か公園で会う犬、会う犬みんなドーベルマン・ピンシャーだったのに驚いた。 結局この日10匹近く行き会った犬の半数以上がドーベルマンだったのだ。 このBAGGIO地区の人達ってドーベルマン好きが多いのかしらん? それにしても、みんな一様に走るのが大好きで性格温厚、すべすべの皮膚とスラリとのびた脚、キュッと切れ上がったお腹にほれぼれしてしまう。 日本では、歯を剥いて吠えるドーベルマンにしか出会ったことがなくて当時は近寄れなかった私は、ミラノに来て初めて彼らの魅力(と彼らの身体)に触れた気がした。 ボクサー系の犬もそうだけれど本当に彼ら短毛種の犬って綺麗。

ところで、公園エリアの奥の方に入っていったら、一目で不法入国者と判る感じの男性2人が囲いを越えて向こうの藪に消えていくのを見かけてドキッ。 その後出会った人に聞くと、彼らはモロッコ辺りからの移民者だろうという。 さらにその人は、「でも警官がパトロールしているから私達は安心していて良いのよ」と言う(そう言ったんだと思う)。 言われてみれば、さっきからパトカーが何台も、公園のエリア内の舗装もされていない道に入ってきているなと思っていたが、そういうことだったのかー。 ちょっぴりミラノの社会の一端をかいま見た気がしたお散歩だった。

記事本文おわり

旅のデータ - 1999/02/17 ミラノ郊外の公園(PARCO DELLE CAVE:BAGGIO地区)

Parco delle Cave(公園)
場所: ミラノの西側 BAGGIO地区、通りで言うとVIA CANCANO, VIA BROGGINI, VIA CALDERA等の内側エリア

(1999-02-17 現在)