1999/03/28-29 空の旅:日本帰国(ミラノ-成田)

on 1999-03-28 | Tags: イタリア, 成田空港, 検疫, 航空輸送

ついに帰国しなくちゃいけない日曜日がやってきた。
金曜日、学校の先生や友達とナミダのお別れをして、午後は名残を惜しむように、この日封切りのイタリア映画を1本見に行った。 土曜日は友達のアパートに昼食をごちそうになりに行く前に、郵便局へ郵送する荷物を出しに行った。

郵送する荷物といっても、私の荷物は全部合わせても大きいトランク1個に収まる程度しかない。 でも、私にはAmieという大荷物があり、空港内での持ち運びの大変さ、および到着後にまずAmieの輸送ケージを受け取らねばならない事情を考えて、持っていくトランクは機内に持ち込みサイズ1個だけに決めてある。 このため、教科書とかミラノで買った本やお土産分がはみ出して、結局小さめの箱2個分が郵送になった。

ちなみに空港内での持ち運びについては、Amie単体なら自分で歩いてくれるので大した荷物じゃないんだけれど、飛行機搭乗時にAmieを入れるフラーリ#450が加わるとなると(デカイし、これだけで10Kgある)、1人旅ではあと機内持ち込みサイズのトランクを持つのがせいぜいといったところで、もう大変な騒ぎなのである。

それでも、ミラノのマルペンサ空港のカートはフラーリ#450が余裕で乗るサイズだし、もっと大きい輸送ケージが乗る大型のカートも揃っているから、大変なのはカートに乗せるときだけで、タクシーの運ちゃんにでも手伝って貰えば、あとは女1人でも何とかなるのである。 犬は連れて歩けるから、10Kgの荷物1個と小型トランクをカートに載せて運ぶだけと考えればそう特別な体力のいる話ではない。

ところが、帰国してからわかったんだけれど、新しくなった成田のカートは、どう転んでもフラーリ#450は乗らないのである。 出国時(今年の1月)には在った従来タイプは、前の荷物押さえが倒せたので、不安定ながら何とか載せて運ぶのに使えたのだが(それでも、成田は常時犬を輸送ケージ内に入れていないといけない上、上り下りがあるから2人がかりだった)、もうそれが出来なくなってしまった。 これから行く人ってどうするんだろう?業者に頼むしか無いのかしら?!(こういう時はちっちゃな犬がウラヤマシイ)

ちょっと余計な話が長くなったけれど、まぁそういうわけで、28日、日曜日の午前中、私はAmieとAmieの輸送ケージと小型トランク1個を持って、何かとお世話になったお隣のシニョーラとアパートの大家さんに、「Arrivederci!!」したわけなのである。

イタリアは検疫がないので時間的には楽チンだ。 それでも余裕を持って出発予定時刻の2時間前くらい空港に着いてみれば...なんと出発が遅れるとのアナウンス。 イタリアへ来るときも5時間遅れだったので、またもや!という感じだったが、今回はたった(?)3時間ほどだし、Amieも輸送ケージに入っていなくちゃいけないということがないからそんなに気を使う必要もなくて、チェックインだけ済ませたら後は一緒に空港内でぷらぷらして過ごした。

チェックインの時アリタリア航空のスタッフに言われた通り、出発1時間前の午後4時にAmieを引き渡しする。 日本を出るときは、「Amie頑張るのよ~」とか何とか言いながら、こっちも必死の思いでお別れしたのに、今回は「ハウス!!」でケージにAmieを押し込んで、「ハイッ、じゃよろしく」って空港職員に手渡してしまった(後でちょっと後悔したけど)。

出発ロビーで5時の出発を待つ...が結局搭乗したのは5時半くらい。 乗ってからも一向に出発する気配がない。 アナウンスは言いにくそうに「30分」「さらにもう30分」と延長を告げるのだが、結局8時半にいったん機内からでてロビーで待つことになる。 そもそもの始まりは機体整備の遅れらしいけれど、滑走路が混んでいたり、すぐ側のコソボで戦争が起きていたり(しかもNATO軍はここイタリアから飛び立つ)いろいろ重なったようだ。

でも、Amieを預けている私としては、すんなり行っても13時間かかる旅が、さらに延びるということイコールAmieが排泄を出来ない時間が延びるということなので、気が気じゃない。 Amieが最後におシッコをしたのは午後2時。 もう既に6時間以上経っている。 アリタリアのスタッフに事情を話すと、今は降ろせないということ、しかし、さらに出発が延びそうなときは一旦降ろすことを検討するという回答であった。

気を揉む中で結局飛行機は10時を過ぎてようやく出発した。 こうなったら、どうしようもない。 私は、最悪Amieがケージの中で排泄物と同居して出てくることも覚悟し、これ以上した所でどうしようもない心配はしないことにして、せいぜいキャビン内での時間を楽しむことに決めた。

機内はほとんど団体客風の日本人。 でも、イタリア語を話したいから隣の席はイタリア人だと良いなーと思っていたら、ラッキーなことに、搭乗機スチュワーデスのご子息で、9歳になる男の子と隣り合わせ。 飛行中、彼は私にイタリア語を教え、私は彼にひらがなを教えたりして過ごした。

日本時間で午後5時前、成田到着。
マルペンサ空港では、空港職員が台車にAmieの輸送ケージを載せて、他の人のトランクよりも早く特別に運んできてくれたというのに、成田空港では、他のトランクと一緒くたでは無いにしても、ゴルフバックとかと一緒のベルトコンベアで搬送されてくると言われ、「うちのAmie坊をゴルフバッグと一緒にコンベアに載せるなんて、テメェら何考えとるんじゃぁっ!(気が小っちゃいので口には出せない)」と気が遠くなりそうになりながら輸送ケージが出てくるのを待つ。 私は「Amieがお尻をプリプリさせながらおシッコを我慢する姿」が目に浮かんで、もう全ての荷物に優先して出して欲しい気持ちなのに、他のお客さんも到着が8時間以上遅れたので殺気立っていて、そのためか荷物関係の応対のスタッフも何だかちょっと冷たい。

ようやくAmieの輸送ケージが出てきた。 21時間、飲むのも食べるのも、おシッコもウンチも我慢し通して、なんてエライ子!!....と、感激している時間はあんまりなくて、すぐにでも動物検疫カウンターまで運ばなくちゃならないのに、前述の通りでカートには載らないので、空港職員のおじさんを拝み倒して手伝って貰った。 検疫所の職員にAmieを引渡し、自分も急いで税関を抜けて空港ターミナル2Fの動物検疫所へ向かう。

部屋に入ると、もうAmieは先に到着していた。 イタリア到着直後と同じでエライ興奮状態。 職員の人が排泄できるようにと床に新聞紙を敷いてくれたのに、Amieはそれどころじゃなくてしきりに私に飛びついて顔を舐めようとする。 結局手続きが全部済んで、空港敷地内にある検疫用の犬舎へ運ばれて行くまでおシッコもウンチもしなかった。

成田に着いて手続きが済んだのが6時過ぎ。 Amieは再び輸送ケージ内に納まり、検疫所犬舎まで運ばれていった。 もう犬舎の面会時間は過ぎていたので、Amieと再会してたったの1時間でまた一晩のお別れとなった。

次回は検疫所の様子などを書いてみます。

記事本文おわり