2000/04/29~05/05 栗駒山・鳥海山スキー(鳥海山後編)

on 2000-05-05 | Tags: 宿泊, 秋田, 車, 雪山

05/05雲は多めだが視界良好、頂上は晴れている様子なので、朝5:45に登り出す。 私たちはスキーにシールを貼って、Amieはいつものようにささみジャーキーの入ったワンコリュックを背負い、お気に入りの100円ボールをくわえて出発。 祓川ヒュッテから8合目の七ツ釜避難小屋までは、雲の中でちょっとガスっていた(着いた日に下見していたのが役立った)。

早い時間に登りだしたためか、雪が締まって登りやすい。 七ツ釜避難小屋を過ぎると、雲の上、文字通りピーカンの晴れだった。 ここまで約1時間の登り、今日はピッチが早い!Amieは100円ボールを斜面にポロリと落とし転がり出すのを捕まえて遊んだり、得意の雪浴び(背中ゴロゴロ)をしたり...

七ツ釜避難小屋付近は少しクラスト気味、そこからしばらく斜度が増し、越えると見渡す限りの広々とした雪原(氷の薬師と呼ばれる辺り)に出た。 眼下には一面の雲海、完全に雲上の人、雲上の犬だ。
鳥海山(氷の薬師付近)

Amieの100円ボールはこの先の最後の急斜面ではアブナイので取りあげてワンコリュックに納める。
Amieは今度は「遭難者探索犬ごっこ?」を始めた。 実際にはなんの匂いを追っているのかわからないのだけれど、かなり広い範囲で匂いを追ってクンクンしまわりながら、彼女にとっては牛歩の如しであろう私たちの登りを待っている(羨ましいナー、Amieのあの4足アイゼン付きの足と、尽きせぬパワー(^o^)。 雪原のそこここでは、イワヒバリの小さなグループがかわいらしい鳴き声で戯れ合って、いかにも春らしい、なんとものどかな風景である。

緩い斜面の雪原を過ぎると、いよいよ目の前に迫った山頂目指して舎利坂の急登となる。 下を見るとコワイような急斜面なのだが、今日はシールがよく効いて、スキーを履いたまま直登出来る。
... 出来るけど、ズルッてなるのが怖くてジグザグに登る気弱なわたくし(^^ゞ

Amieが万が一他の人に吠えてもおん君では制止が効かないから私から離れないでってお願いしているというのに、典型的な?B型人間ゴーイングマイウェイのおん君は自分の選んだ斜面を登って姿が見えなくなった。 どうも、ちょっとした尾根の向こうとこっちに別れて登っているらしい(ま、譲らず付いていかない私も私だけど...)。
え~、この急斜面でただでさえ心細いのになんで私を一人ぼっちにするのー?!、こうなったら絶対おん君より先に登り着くゾー、ブツブツ(--;)
離れて登る私たちを心配?してくれるのか、Amieが時々2人の間を往復して様子を見に来てくれる。
彼女がおん君の方へ戻っていく方向でおん君のだいたいの居所も知れた。 あらまーAmieちゃん、たまには携帯電話よりも役に立つじゃな~い?!

外輪山の主峰七高山(2330m)に登り着く手前、「康新道」と書かれた道標手前でおん君と再会する。 残念ながら(?!)着いたのはほぼ同時だった(^.^) Amieは再会を喜ぶあまり、きつい斜面をあと一歩で登り終えようという私に飛びいて突き落としかけた(勘弁してよ~(;´_`;)...それ以来、彼女は遭難「援助」犬、遭難「誘発」犬などと呼ばれることになる。 当のAmieはどこ吹く風で、自分が落とした雪の固まりを追いかけて「独り雪崩ごっこ」をしていたが...。

予定よりずっと早い8:30、Amieの妨害にもめげずにたどり着いた七高山頂は外輪の断崖の奇岩が一面氷の彫刻で豪快・壮大な眺め、眼下には雲海がどこまでも続く(たぶん下界は曇りでしょー(^.^)
新山山頂、氷の芸術新山山頂から千蛇谷を隔てた外輪山を望む。向こうは雲海(Amieがどこだかわかりますか?)

七高山山頂付近にスキーをデポして、千蛇谷に下り新山に登る。

降り口は凍って、気温が低ければアイゼンが必要といった感じ。 ここがAmieにとって危険そうなら新山には行かないつもりでいたのに、彼女はひょいひょいと難なく下り、かえって危なっかしかったのは私たちの方だった(恐るべし、犬の4足総アイゼンの性能!)。

新山山頂(2336m)から見る外輪山の様子もまた格別! ミーハーな私は一番高そうなところに立って、携帯(i-mode)から「こちら鳥海山頂!」メールを友達と親に送りまくる。(送信時刻が残るから、後からも結構役に立つよん)

その後、早すぎる昼食をぱくつき(昼食ってまだ9時過ぎだよ~(^.^)、お決まりの缶ビールでヘロりん♪ 山形から来たという登山のおじさんが登ってきて、今年は雪が多いこと、先月末に一度寒くなったこと、そのためか外輪山の岩岩がこんなに氷で覆われていて、自分も初めて見る光景だなんて言う話や、山を下りたところにあるフォレスタ鳥海というホテルでお肌つるつるになるナイスな温泉に入れる話(おじさんは下山してそこに寄るのを毎年の楽しみにしているらしい)を教えてくれる。

スキーをデポしたあたりまで戻ってみると、誰も居なかったさっきと違って、次々と人が登りついて賑やかになっていた。 一応用心して我が家の「遭難誘発犬」にはリードをつけてみたが、大丈夫そうだったのでまたフリーに戻す。 優しそうな中年の女性が「アミさん、アミさん、こっち向いて」とAmieに話しかけながら、写真を何枚か撮ってくれた。

それは良かったんだけれど...何か食べている人がいると、すぐに寄っていこうとするAmieを、その度に呼び戻すのがコッ恥ずかしいー(~o~)

10時過ぎ、私たちはスキーからシールをはずして、滑降の準備に入る。 登りであんなに怖がったはずなのに、下りる段になった途端にステキな斜面に見えてくる。 斜面は急で、広くて、いかにも滑って気持ちよさそうだ。 実際、山頂直下は雪質も良く、とっても楽しかった。 この時ばかりはAmieにだって到底追いつかれない!ヤッホーd(o^v^o)b

斜度が緩くなる辺まで下ってくると、急に雪が重たくなってスキーが廻しにくくなってきた。 今登っている最中の人たちは、山頂からこの状態だったかもしれないね。 (鳥海山は、八甲田山辺りより気温が高いせいか、すぐにザクザクの重たい雪になるみたいだから、午前中の早いウチに滑り出すのが楽しむコツかもぉ) しかも、再び雲の中に入って周りが白い(@_@)

ガスの向こうから、例のシベリアン・ハスキーを連れたカップルが登ってきた。 人好き過ぎて寄って行っちゃうからぁ...といってリードに繋いで登ってくる。(警戒心が強すぎて吠えるからぁと時折リードに繋がれるAmieとは、なんと正反対なこの理由(^^ゞ

ちょっと立ち話してから彼らと別れて、またボチボチ下る。 途中で雪上車が人を乗せて上がっていくのが見える(どこまで行くんだろ?) そのうち雲の下に出たのか?少し視界が晴れて祓川ヒュッテに戻ってきた。 さっき雪上車を運転していたらしい人がヒュッテの外にいて「早かったねー、ワンコもリュック背負って偉かったねー」と声をかけてくれる。 まだ、11時過ぎ、本当に早かった(ガイドブックでは休憩を入れないで往復6時間弱とあった)。

そして...
山を下りた私たちは、実に4日ぶりにお風呂に入った(^^ゞ

入った温泉はもちろん山頂で教えて貰ったH.フォレスタ鳥海である。 教えてくれたおじさんが「他の利用客はみんな家族を連れてリゾートって感じの小綺麗なカッコなのに、俺だけ、こ汚い登山服なんだー、ハハハ(^O^)」と話していた通り、こ汚いのは私たちだけだった(^^ゞ

でも、とってもステキな森の中のリゾートホテル、石造りの浴槽も泉質も良くて500円でビジターもウェルカム!なんて、あのおじさんが毎年下山時楽しみにして通う気持ちがわかるワンU^ェ^U♪

記事本文おわり

旅のデータ - 2000/04/29~05/05 栗駒山・鳥海山スキー(鳥海山後編)

鳥海山
標高2236m。 秋田と山形両県にまたがり、日本海からいきなり屹立する独立峰。日本百名山の一つ。
コースタイム(参考):祓川~山頂往復コースは距離9.5Km。今回は休憩含め5時間ほど(登りはシール着用のスキー、下りはスキーで滑降。気象・雪面のコンディション良好)
山頂付近、早い時期はアイゼン必要。
山頂からは携帯・i-mode(NTT DOCOMO)いずれも送受信可能(ただし電波微弱)。
鳥海山祓川駐車場(栗駒山登山のベース地となる)への行き方
仙台~R4~R47~鳴子からR108~鳥海町で鳥海荘(ホテル)の看板方面へ~祓川駐車場
祓川駐車場周辺の設備など
標高1,212m地点にある。駐車場に仮設トイレ。
駐車場から100m程上に祓川ヒュッテ(4.参照)。建家内にもトイレあり。 また、登山計画書はこのヒュッテ入り口で(用紙とポストがある)。
駐車場内はキャンプ禁止。駐車場より100m程下にキャンプ場あり(5.参照)。
駐車場の雪の壁の上に上がれば携帯・i-mode(NTT DOCOMO)いずれも送受信可能。
祓川ヒュッテ
素泊まり1人1370円。収容70人(営業5月上~10月中)
Tel. 0184-53-2865(シーズンオフ時:0184-55-4953、矢島町役場商工観光課)
祓川キャンプ場
無料。当日受付...この時期はまだほとんど雪の下で受付をしている様子はなかった(^_^;)
道路を挟んで駐車場在り、テントサイトはウッド・デッキで10張分ほど(?)
Tel. 0184-55-4953 矢島町役場商工観光課
矢島町商工観光課
〒015-0402 秋田県由利郡矢島町矢島町20
Tel. 0184-55-4951
URL: http://www.town.yashima.akita.jp/(2010年現在リンク切れ)
H.フォレスタ鳥海
温泉(ナトリウム-塩化物・炭酸水素泉 、ビジター500円 a.m.10-p.m.8)
〒015-0512 秋田県由利郡鳥海町猿倉字奥山前8-45
Tel. 0185-58-2888
URL: http://www.ybnet.jp/~foresta/

(2000-05-05 現在)