2004/05/01-05/02 GW秋田・岩手(2)-小白森山ハイキング、笹森山スキー

on 2004-05-01 | Tags: スキー, 宿泊, 秋田, 車, 雪

5/1(土)

5時起床-7.30田沢湖(辰子像前)-8時前 県民の森-8.35 田沢湖スキー場(駐車場)-9.20鶴の湯温泉(入浴)-11.50~14.15 小白森山(ハイキング)-15.45乳頭温泉郷-休暇村田沢湖高原(入浴)-駐車場泊

県民の森~田沢湖スキー場

朝5時、起きてみたら小雨だった。GW後半は天気が悪いという予報だったがもう崩れるのかな~?ちぇっ。森吉山は雨が降っちゃうと他にすることがないので、乳頭温泉方面に移動することにする。

元来た道を戻る形で田沢湖へ。せっかくなので辰子像を拝んでいく。すぐ目の前が湖なのでAmieは今すぐにも飛び込みそうだ。しかし、田沢湖といえば、一時期は魚がいない程の強酸性水だった湖だ。今はウグイなどが戻りつつあるとはいえ、ちょっと怖くてAmieを泳がせる気にならなかった。

田沢湖畔線沿いの県民の森に寄る。「県民の森」というから、うっそうとした森を想像していたら、開けた緩斜面に疎林と芝生が広がった明るい森で、私と犬にはおあつらえ向きだった。桜は満開。美しい声で鳥がさえずる。奥の方に「市町村の樹」エリアがあり、秋田県内の市町村の配置どおりにそれぞれの「町の樹」が植えられている。ここ2~3日の間に通った阿仁町や森吉町、田沢湖町、角館町の木々も並んでいた。
[写真]秋田県民の森

芝生の広場に戻る。雨は上がっているものの、はっきりしないお天気。時折何かの拍子にパッと陽が差して湖の向こうで雪山が輝いた。きっと、これから晴れるんだ。

田沢湖スキー場の駐車場まで上がってみた。途中で分かれる秋田駒への道(県道127号 駒ヶ岳線)はまだ閉鎖中だ。
秋田駒はこの道が開通するとクルマで8合目まで行ける。花の山として有名なところだから、シーズン中は観光客でさぞかし賑わうだろう。一人一人が気をつけていても、大勢で訪れれば自然は少なからずダメージを受けるだろうな。「秋田駒さん、GW中はゆっくり静かに過ごせるね。」閉鎖の看板を見るまでは、行けたら上がって滑ろうと思っていたのに、なんだかホッとしてしまった。

田沢湖スキー場は、とうの昔に営業が終わって野鳥しかいない。クルマを降り、Amieと斜面を少し上がってみた。残雪とどろんこが混じったスキー場は戦いの跡のようで、少し淋しく、荒れ果てていた。

鶴の湯~小白森山

細いダート道を運転して鶴の湯に着いた。一昨年前、まだMIRAに乗っていた頃に山奥のダート道でパンクして痛い目にあっているので、ちょっと緊張した。

入浴は10時からで、30分程時間があったので、Amieと周辺を散歩した。温泉の周りはまだ根雪が残る。温泉はブナの森の中。川沿いを歩けば白いサギが一羽、木の上にとまっていた。10時になる頃には、駐車場はいっぱいになっていた。早く着いて正解だったようだ。開場してすぐだというのにすでに露天風呂は芋の子洗い状態で、脱衣場に置き場が無いほど。宿泊すれば、夜は静かで良い湯なんだろうな。でも昼間のこの状態はいただけない。いかにも秘湯の鄙びたたたずまいさえ、この賑わいでは映画のセットのように白々しく見えてしまってガッカリだ。

湯から上がると、駐車場には整理のおじさんが居て、ずらっと駐車待ちのクルマが並んでいた。すぐに出ないと悪いような気もしたが、そのままクルマを置いて小白森山に出かけることにした。もうお昼前だったので、行けるところまで上がって適当に切り上げることにしよう。

穴が開いた長靴に真っ黄色のガムテープを貼る。カッコ悪いがまぁいいや。スノーシューを持って行こうか迷ったが、GW頃なら雪も締まっているだろうと置いていく。

温泉に向かって左手の小さな神社から上がり始める。蟹場温泉にわかれる道を過ぎ、尾根沿いを上がる途中で、下山途中の男女3人組に出会った。彼らと別れた後はもう誰とも会わない。赤いテープと、彼らの残した足跡を逆に辿る感じで登っていく。足元の雪は、「たまには踏み抜くこともあるがスノーシューは要らない」程度に締まっている。

そうそう、Amieは先ほど行き遇った彼らの匂いを覚えたのだろうか? ワケ知り顔で雪上の踏み跡を辿って歩く。Amieの歩調にあわせて熊よけ鈴が鳴る。ガラン、ガラン、ガラン、カラカラカラ。最後の「カラカラカラ」は、立ち止まり、振り向いて私が行く方向を確認する時の音だ。再びガラン、ガラン、ガラン、カラカラカラ。面白い。ガイド犬みたいだ。

視界が開けてくると、乳頭山、笊森(ざるもり)山、秋田駒ヶ岳と次々に見えてくる。雲は多めだが今日も晴れて素敵だ。鶴の湯から1時間ほど歩いて、少し開けて平らなところに出た。乳頭温泉郷側が望めて景色が良い。ここで男女10名ほどのグループが休憩を取っているのに出会った。スケッチ山行なんだろうか、何人かがスケッチブックを開いて水彩画を描いていた。

彼らはまだ先まで行くらしい。地図が読めるんだか読めないんだか、ちょっと頼りなげなグループだった。もう1時半を過ぎていたし、穴あき長靴の私とAmieはここでおやつを食べて元来た道を戻ることにした。

Amieは、来たときよりもさらに確信を持って先を歩く。ガラン、ガラン、ガラン、カラカラ。私が途中で別の道に進んだら、「ありぃ、そっちじゃないんじゃ...?!」と不思議そうに立ち止まり、それからトコトコ付いてきた。「ホント、あんた面白い犬だねぇ。」

帰りの道は除雪されていない林道だった。鶴の湯が近くなるにつれ、わだち部分が融けた雪で小川のようだ。向こうに砂利道が見えてきたなと思ったら、鶴の湯の駐車場手前の道だった。道は、午前中に比べるとぐっと駐車場待ちが減って落ち着いて見えた。

田沢湖高原(温泉)

乳頭温泉郷に車で移動して遅い昼ご飯。16時頃、黒湯温泉にチャレンジしてみたが、駐車場は満杯でUターンするのも一苦労で諦めた。GW中はみんな楽しみにして来るから、どこも満杯で大変だ。

結局、休暇村田沢湖高原で一風呂浴びた。「鄙びた」雰囲気や「秘湯」ブランドを背負っていないからか、乳頭温泉郷のエリア内にもかかわらず空いていた。近代的な設備で洗髪もできる(秘湯系は洗い場がないところも多い)。雰囲気は「秘湯」に負けるけど、「いかにも温泉らしい」白濁の湯はバッチリ楽しめて、露天もある。芋の子洗い状態の鶴の湯もまぁ悪かないけど、なにしろこっちは車に寝泊まりしながら日中はスキーだ、ハイキングだ、で実に3日ぶりのお風呂(んま、奥様ったらコ汚い!)、ゆっくり髪の一つも洗いたいってモンです(笑)。

さて、サッパリしたゾ。日が暮れる前に少し乳頭温泉のゲレンデでAmieと遊び、簡単に夕飯を済ませたら7時にはもう「お休みなさい」だ(早っ)。極楽極楽。

5/2(日)

6時起床-8.30乳頭スキー場前の駐車場出発-9時前乳頭スキー場リフト頂上-笹森山(手前までピストン)-12.40駐車場-15時頃 大釜温泉-15.50サボーカルチャーパーク-17.30頃 八幡平ビジターセンター駐車場(泊)

夜の訪問者

5/2 6時起床。ドピーカンの晴れ。
クルマから出て、カップラーメンで朝食。1台離れた隣のクルマの夫婦も私と似たようにクルマから這い出してコンロで湯を沸かしてご飯食べていたのがちょっと笑えた。

昨夕、Amieのウンチをチラシで包んでビニール袋に入れ、(臭いので車内に入れずに)クルマのお尻の牽引フックに縛り付けておいた。朝ふと見ると、ビニール袋がずたずたに裂かれていた。夜間に野生動物が、生ゴミ目当てで狙ったようだ。あいにくAmieのウンチは彼らにも美味しそうには見えなかったらしい。チラシにくるまれ手つかずのまま、地面にゴロンと放置してあった。犯人は誰だったんだろう?!苦労してビニールを開けて出てきたのがAmieのウンチじゃあ、さぞがっかりしたろうナ。唖然とした顔を思い浮かべて一人ゲラゲラ笑いながら新しいビニール袋に納めた。

トイレ

7時40分、乳頭スキー場前の駐車場にクルマを移動する。ここの駐車場は広いしグッドなんだが、トイレが8時-17時で夜間閉まっちゃうのが、私のような車宿イストには不便ね。

私の安全ハイキング第1ヵ条に『昼前に目的地に着くベシ』っつのがある。大型犬連れゆえクルマで移動が前提なので、行くコースはたいていピストンになるわけだが、その前半の行程を午前中に終え、だいたい3時を目安にクルマに戻れるスケジュールで行動するのが、単独行&たいした技術を持たない私とAmieの鉄則だ。

今回の笹森山はそれほど長いコースではないものの、8時に出て休みを入れて11時山頂、そこでお昼を食べて雪の上でのんびり昼寝して...と考えるとなる早で出発したいのに、トイレの鍵がなかなか開かない。「早くトイレ(の鍵)開けてくれないかなー。チッチしたぁい(つД`)。」こういう時男の人は便利だよなー(爆)。

クルマのドアを閉めるなら...

ようやくトイレを済ませてテレ・ブーツに履き替えたら既に8時半。
あわてて準備するとロクなことがない。荷物を出し終えてハッチバックのドアを閉める時に、危うくAmieをギロチンか鼻っ柱をボキッとやってしまうところだった。私が荷物をゴソゴソやっている脇で、お気に入りのボールを取ろうとAmieが荷台に首をつっこんでいたのだ。すんでのところで気づいたから無事だったものの、何も考えずにバンッと扉を閉めていたら今頃Amieは...(あぁ恐ろしい)。

●今日の教訓:クルマのドアを閉めるなら、愛犬が首をつっこんでいないか確認してから。

笹森山~すばらしいブナ原生林

今はシーズンオフの乳頭スキー場のゲレンデを、シールをつけたスキーで登り出す。9時前にはリフト頂上に到着。リフト1本だけのコンパクトなゲレンデだ。ここで森の中から戻った風の白人ハイカーとすれ違う。乳頭温泉郷からのコースがあるらしいので、蟹場(温泉)とかそっちから来たのかもしれない。

リフト頂上の森は、ホンナ沢と石黒沢の2つの沢に挟まれて回廊のような細い尾根となって奥へ続く。その先の斜面を上がって再び乳頭山が見えるようになる頃、私とAmieはすばらしいブナの原生林の中にいた。斜度もほどほど。春先の優しい雪。犬と二人ぼっちで深く静かな森を堪能する。早春のぽっかり晴れた日に、お弁当持ってスノーシューで来ても楽しいだろうな~。
[写真]笹森山ブナ林から乳頭山

ちょうどコースの半分あたりに来た頃、今回の旅中で初めてスキーヤーと行き遇う。板がXCスキー(エッジなし)だったのかな、ちょっと下りに手こずり加減で降りていった。

このエリアって毎年こうなのか?こんなに良い山なのに不思議なくらいスキーヤーにも登山者にも会わない。雪に名残を惜しみつつ、シーズン最後をお腹いっぱい滑りたい人は、東北あたりなら八甲田山や岩木山、鳥海、燧あたりをまわるんだろな。この辺のエリアは派手さはないし、距離も短めだから。

でもおかげ様で、一人と一匹で静かな森を堪能できてありがたいな。人がいっぱいの日本の山は、大型犬連れだとなんだかんだと一人の時の100倍くらい気を遣うんだぁ(大げさ)。

乳頭山がきれいに見える。ブナの木の間を辿って行くと、右手に雪で真っ白な笹森山が姿を現した。傾斜が急にきつくなる。右側の雪の壁が落ちてきそうでちょっとドキドキ。この急斜面をちょこっと巻いて沢の源頭部をあがればお隣の湯森山との鞍部に出て、山頂は目の前...のはずなんだが、どこを上がればいいかよくわからなくて困った。気温が上がり雪がグサグサの根性なしになってきた。足元がずるずる崩れて楽しくない。「こういう時、Amieは四つ足だから安定して良いよなぁ」。だんだんピークを踏むのが面倒になってくる。「ま、いいっか」この辺の斜面を滑って遊んだらこのまま戻っちゃおうっと!(ピークを踏むことにこうも淡泊なワタシは、一生『山登り』の人になれないナ。)
[写真]山頂下の急斜面[写真]山頂下の斜面(Myトレース)

スプリング・ハズ・カム(スキーヤーにはちと淋しい季節)

天気は良いし、楽しい斜面なのに、記念のシャッターを押してくれる人が周りにいない。仕方ないのでAmieだのスキー板だの、雪面につけた自分のトレースだの、つまらない写真を撮って良しとした。Amieと私のツーショット...しばらく撮ってないゾ(淋し~い)。

ブナ林は適度に間が広く、狭い木立の滑りが苦手な私でも下りは早かった。今日のAmieはちゃんと走ってついてきた。一昨日は足でも痛かったのかしらん? (^^;;。行きに通った細尾根まで戻ってきた。確か朝方は雪の回廊だったはずなのに、既にあちこち融けて地面が顔を出しかけている。むぅ..スプリング・ハズ・カム(^^;)。板が傷つかないようにそぅっと渡って先に進む。

リフト頂上まで戻った。雪解け水で刻まれた、溝だらけのゲレンデ跡を一滑り。足を取られて一回こけた。中腹ではスノーボードの人が数名、自作のジャンプ台で戯れる。いかにも春な風景。「Amie、今シーズンもそろそろ店じまいだなぁ(;.;)」

午後1時前、駐車場に戻る。クルマの周りにシールだのザックだのを並べて干す。フリーマーケットみたいだ。テレ靴の中敷も乾かしてやろうとひっぱりだしたら、ボロボロくずれて出てきた。もうソールを張り替えれば直るレベルではないらしい。10年履いたもんな。「お疲れさん!」&ちっとは貯金して来シーズンはプラブーツ買わねば!

大釜温泉

午後3時。乳頭温泉郷の一つ大釜温泉でのんびりお風呂。この温泉の建物は、小学校の木造校舎を移築したものだという。清楚な木肌、ちまちましたところがなくて開放的な印象だった。

湯から上がり、多少こざっぱりした服に着替える。いよいよ明日あたりから天気が崩れるらしい。スキーは終わりにして、ここから観光モードと決めていた。

ロビーでアイスクリームを舐めていると、お隣では親子連れが涼んでいた。小学校高学年ぐらいのお兄ちゃんを筆頭に、下は2歳にならない女の子まで、今時珍しい5人兄弟だ。お世辞にも洗練された服装とはいえず、いかにも田舎の家族なんだが、まだ幼いお姉ちゃんがよちよち歩きの妹を気遣ったり、お母さんとお父さんが子供達をまとめるのにあたふたしたりする様子が、なんとも暖かく幸せそうに見えた。家族一緒の温泉旅行を楽しみにして来たんだろうな。今日も晴れて良かったね。

サボー・カルチャーパークを経て八幡平へ

夕方近くに乳頭温泉郷を降り、途中小先達第一砂防堰堤のサボー・カルチャーパークという名の公園(写真)に立ち寄ってから、R341を北上して八幡平へ。
ビジターセンターの駐車場が今日のお宿だ。夜間閉鎖されない、きれいなトイレ完備で快適デス(爆)。
[写真]サボー・カルチャーパークの広い芝生公園でAmie。バックは秋田駒

八幡平~ツキノワグマのジュン

日が落ち、霧が出てうすら寒い。ビジターセンター向かいのドライブイン(大沼温泉 八幡平レークイン)を冷やかす。店の前に「ジュン」という名(だったかな?)のツキノワグマがいた。檻の中の穴ぐらでお休み中だったが、私が口笛をふくとのっそり出てきてくれた。サービス精神旺盛な奴だ。しかし、デカイ!最初ヒグマかと思った。今まで剥製のツキノワグマを見て、「これなら出会っても逃げ切れそ」「Amieがいればバッチリ」などとタカをくくっていたがとんでもない。剥製にすると実際の3分の1位にちっちゃくなるんじゃないだろうか?ジュンは、剥製のクマのようにヒョロヒョロしていなくてズッシリ大きい。森でこんなのに出会ったら完璧アウトだな。ヒェ~、気をつけようっと。

ドライブインの売店で缶ビールを調達。お湯を沸かしてカップラーメンで簡単な夕食を済ませたら、昨日までと同じように(普段の生活では考えられないほど)早く寝た。

-続く-

記事本文おわり

旅のデータ - 2004/05/01-05/02 GW秋田・岩手(2)-小白森山ハイキング、笹森山スキー

県民の森
所在:田沢湖町田沢大森
Tel.0187-63-6113 仙北地域振興局農林部森づくり推進課)
駐車場:30台
見学自由
山行記録(小白森山)
鶴ノ湯から大白森 http://gamou.hp.infoseek.co.jp/yamadata/20020914/20020914.html
山行記録(笹森山)
笹森山・静かなブナ林 http://homepage3.nifty.com/nandokamuro/03-08.html
小先達第一砂防堰堤のサボー・カルチャーパーク
小先達川第一砂防ダム(八幡平直轄火山砂防事業の一環として作られた)周辺に整備された公園。広い芝生公園がある。
0187-43-2111 田沢湖観光情報センター
八幡平
リアルタイム八幡平 http://www.lares.dti.ne.jp/~koujit/
(社) 松尾八幡平観光協会 http://www.hachimantai.or.jp/
(社)十和田八幡平観光物産協会 http://www.ink.or.jp/~kankou18/

おまけ

田沢湖公衆トイレ☆みしゅらん☆ http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4569/
田沢湖周辺の公衆トイレの場所と内部の設備を写真付きで紹介。各トイレを5段階評価している。冬場の状況(閉鎖情報・写真)が掲載されているのが嬉しい。

(2004-05-01 現在)