2004/04/29-04/30 GW秋田・岩手(1)-森吉山スキー

on 2004-04-29 | Tags: スキー, 宿泊, 秋田, 車, 雪

4/29(木)

4/28(水)23.30過ぎ自宅発-4/29(木)1.30(休憩)-2.25那須高原S.A.(休憩)-4時吾妻P.A.(仮眠)-8.30鶴巣P.A.(朝食・休憩)-10時北上金ヶ崎P.A.(休憩)-R46号11.08雫石あねっこ道の駅(休憩)-12.05田沢湖町内本屋立ち寄り-R105号14時~16時阿仁スキー場(うろうろ)-18時森吉山こめつが荘P(夕食・宿泊)

会社から帰宅後そそくさと準備をして夜11時半ごろ出発。東北自動車道に乗り、まずは宇都宮の先までひとっ走り。軽四(MIRA)からインプレッサに乗り換えてもうすぐ1年。長距離の運転はホント楽になった。車線変更がラク、追い越しがラク、高速走行がラク...。

真夜中の東北道でも時折軽四と行き会う。あんなちっこい車に、今とさほど変わらない量の荷物とスキーを載せて、Amieと寝泊まりしながら旅していたなんて今となっては信じられない(笑)。「ガンバレ、軽!」と心の中でエールを送りながら抜き去る。

サービスエリアは進化している

午前1時半、宇都宮を過ぎたあたりのP.A.で休憩。このP.A.で「ペット汚物用ゴミ箱」というのを発見(写真)。長期の旅行中Amieのウンチの処理にはいつも工夫を強いられていたので、こういうゴミ箱があるととても助かる。ここ数年S.A.やP.A.は目に見えてサービスが良くなってきている、いいぞ!
[写真]サービスエリアに設置されていた「ペット汚物用ゴミ箱」

午前2時25分那須高原S.A.、疲れてきたので休憩。ここにも犬看板アリ。夜中なのでよく確認しなかったけれど、確か「ドッグラン那須塩原」と書いてあった。「ふぅーん、ちょっとずつ進化しとるんやね」

午前4時吾妻P.A.、さすがに夜通し運転は疲れて仮眠。「夜のうちに仙台あたりまで行きたかったけれどまだ福島かー、ふぅ。」寝る。

雪を抱いた山々に感激

4/29(木)朝7時20分、晴れ風強し。Amieに朝ごはんを与えてから出発。
8時半ごろ0鶴巣P.A.の吉野屋で自分の朝食。宮城県と岩手県の国境あたりで右手に真っ白な栗駒、、花巻を過ぎるあたりで右前方に雪の早池峰山が現れる。だんだんわくわくしてくる。姫神山の美しい山容を認める頃、心待ちにしていた岩手山(あいかわらず麗しい!)。想像していたより雪がまだらだ。「あー今年は雪解けが早いのかなぁ。」

盛岡I.C.で降りてR46を田沢湖方面へ。岩手山から田沢湖方面まで続く雪の山々が目の前に姿を見せた時には卒倒しそうに嬉しくなった。ずいぶん大げさなと思われるかもしれないが、連れはAmie一匹の単独行になって4年、ようやく独りでこのシーズン、ここに来るまでに復活したと感慨ひとしおだ。

12時過ぎ、出発から600Km。田沢湖町内で本屋さんを見つけて足りない地図とまっぷる秋田を購入。ついでにスーパーに寄って水や食料を仕入れた。県道38号で田沢湖を半周してR105号(阿仁街道)を森吉山に向かう。

南斜面は雪がなかった。ブーツの穴

森吉山はブナの原生林とマタギの山で知られ、一度滑ってみたいとかれこれ10年以上願いながら、アクセスが悪かったり他に行きたい場所があったりでいつも第2、第3候補に甘んじてチャンスを逃してきた山だ。

2時過ぎ。森吉山の南側斜面側(戸倉内コース)から登ってみるつもりで阿仁スキー場(営業は終了している)に行ってみる。駐車場付近は雪がほとんどない。夏場はこの上のブナ帯キャンプ場まで車で行けるはずだが、ガラガラの悪路でしかも除雪されていない。とにかく雪が続いているところまでどの位あるか明日の下見がてら歩いてみることにする。Amieを降ろす。私がブーツに履き替える間、Amieはボールをくわえ、残雪の上で待ちかまえている。少し上に上がってみた。Amieはあちこち匂いを確認しながらトコトコついてくる。

想像以上に雪がついていない。
「雪があるところまで(板を)かつぐのはヤだなぁ。特に帰りが楽しくない...。」
早々にこのコースを諦め、それでも1時間半ほどこの牧場のような場所をAmieと共に散策した。コース内は雪解けの小川があちこち流れ、すらりと伸びたブナの木立が美しい。スキー場のコースだけバリカンで剃ったように不自然に森が削られてお気の毒な状況だが、それがなければさぞかしどこまでも深いブナの森だったことだろう。

小規模な沼地が見えた。Amieの目がきらりと光る。(ヤバイ、飛び込む気だ(--;))
こちらの顔色を窺うAmieに、すかさず「No!」と告げてけん制する。狭い車中で、初日からドロドロの犬と一緒に寝るのだけは勘弁して欲しい。

歩くにつれどうも足が濡れる感じがした。履いているのは磯ブーツ(裏にスパイクがついていて膝下までの長ブーツ)、完全防水のはずだが...改めて見ると甲の部分がひび割れてそこから水が入るらしい。冬~春先までの雪遊びから夏の川遊びに至るまで、スパイク付きの防水ブーツは超便利で、相当長い間大活躍してきたので無理もない。でも、GW初日の時点で水漏れは痛いなぁ...。

いつもなら何も気にせず小川にびちゃびちゃ入ったり、雪を蹴散らしてAmieとサッカーに興じたりするところを、これ以降ザクザクの雪に足が潜らぬよう、そろりそろりと歩かなくてはならず、ちと嫌になった。
もうちょっとで駐車場という辺り、ふと目を離した隙にAmieは側溝のぬかるみでご満悦だ、ヤラレタ(;0;)。

北側斜面に移動

クルマに戻るとすでに4時前。ここに泊まろうと思っていたが、あまりにも使えなさそうなコース状況に、予定を変更して北側斜面の森吉町側まで移動することにする。
いったん国道まで下って、5時過ぎ森吉山登山口のこめつが山荘の駐車場に到着した。こちら側は下の森から雪が続いていて期待できそうだ。

決してメジャーとは言えないこの山でも、この時期一組ぐらいは山スキー屋かテレマーカーがテントを張っているんじゃないかという予想を裏切り、周りには誰もいない。

こめつが山荘は閉まっていたが、裏のトイレは整備されていて使わせて貰う。裏は夏のキャンプ場らしく、なんと驚くべきことに炊事場の蛇口から水が出た(もうこの時期は凍結しないのかしらん?!)。キャンプ場がある木立の枝に赤いテープが風に揺らめいて、「ほら、明日はここから登るんだよ」と誘うかに見える。

Amieに1m位の雪の壁を指さして「ジャンプ!」と言うと、最初自信がない顔で尻込みしていたが、「Amieなら出来るっ」とか何とかなだめすかすうち、本人もやる気になって助走なしでピョンと飛び乗った。一回出来てしまえば何度でもやる。おだてれば出来ちゃう犬なんだナ (^▽^;; アハハ面白れー。

里を見渡す遙かな風景に、ぼんやり溶けこむ夕日がきれいだ。お湯をわかしカップラーメンで夕食を済ませたら、6時過ぎにさっさと寝た。
[写真]夕日(こめつが荘駐車場にて)

4/30(金)

8.15こめつが荘P出発(テレマーク)-9.35リフト頂上-10時一ノ腰-10.35森吉神社から谷へ-11.30森吉山山頂-12.20山頂下で昼寝、のち下山開始-14.30こめつが荘P着

スキー場を経て一ノ腰へ

4/30(金)7時起床、晴れ。引き続き強めの風で、森のてっぺんがざわついている。簡単に朝食を済ませ、スキーにシールを貼り、久しぶりにテレマークブーツに足を入れる。Amieに真っ青な犬用リュックをつけてやる。遠くからでもハンターに熊と間違われないようにね(^_^)bっていうのは半分冗談だけど、熊よけ鈴付きのAmieのリュックには、犬靴(パッドを痛めた時用)、Amieの非常食とおやつ、係留用のロープ、ウンチバッグなどなど。一人と一匹体制になって以来、基本的に彼女の分は彼女に持たせるようにしている。8時15分、自分自身もリュックを背負って「Amie、出かけるよー」。

こめつが荘は森吉山スキー場のすぐ脇に位置している。しばらくはスキー場のコース沿いに登っていく。まだ一面雪で真っ白なのに、シーズンを終えたスキー場はガランとして所在なさげだ。飛行機雲が目に眩しい。時折鳥のさえずりと森のざわめき。落葉松はまだ芽吹かない。

Amieは6歳半になる。スキーで登る私についてきながら時折雪上で背中ゴロゴロするところは呆れるほどいつも通りだが、数年前のようには爆発的に走り回らなくなった。こうやって少しずつ少しずつ年をとっていくんだなぁ。あと何年一緒にスキーに行けるだろうか。こんなこと考えるなんて早すぎるかもしれない。でもスキーツアーが、雪山ハイキング、雪の森散策と、彼女の体力に合わせて少々トーンダウンしてもかまわないから出来るだけずっとずっと一緒に出かけたい。

ゴンドラの降り口を過ぎて少し傾斜がきつくなり周りの森は落葉松からブナに変わった。さらにリフトが尽きるところまで登って9時半過ぎ。谷に落ちる急斜面を左手にしながらコメツガの間を登っていくと、20分程で一ノ腰(一ノ越)に出た。一ノ腰は森吉山を囲む外輪山の1ピーク。雪に埋もれたベンチがあり、ここから直線にして1.5Km程向こうに、たおやかな山容の森吉山が望めてステキだ。八幡平らしき山々が遠くに見える。
[写真]一ノ腰から森吉山山頂

Amieが谷側を覗き込もうとする。傾斜にして45°位かなぁ。上手な人なら滑れないことはないだろうけど、私は遠慮したい。「雪庇になっているから踏み外すと危ないよ。こっちにおいで。」と、Amieを呼び寄せた。

人間の足も捨てたモンじゃない?!

夏のコース通りだと、ここから外輪山沿いにぐるっと遠巻きに回り込んで山頂に至る感じだ。真っ白な外輪山がずっと続いて実際よりも遙か遠く感じられる。「あんなに遠くまで本当に行けるのかなぁ」一人ぼっちであの真っ白な中に踏み出すのがちょっと怖くなる。
[写真]谷に下りかけた所から外輪山。

でも案ずるより産むが易し。歩き出したらほんの20分程で森吉神社の避難小屋あたりまで着いてしまった。振り向くとさっきの一ノ腰が遙か後方に遠ざかっている。だから歩きの旅や、スキーツアーは大好きだ。一歩一歩は哀しくなる程ちょっぴりしか進まないのに、積み重ねると劇的に風景が変わることがあって、「人間の足も捨てたモンじゃない」と何だか自分が誇らしくなる。

真っ黒で立派な巨岩の前に小さな祠があり、この岩が森吉神社のご神体のようだ。鳥居は下3分の2は雪に埋もれてくぐれない。すぐ脇にまだ新しい避難小屋が建っている。
神社を過ぎてすぐの辺りで、谷を突っ切ってショートカットすることにした。せっかくスキーを履いているのに夏道沿いに歩くだけもつまらない。

ウサギ。登頂

10時35分、シールをつけたまま少し滑って谷側に降りる。

「あ、ウサギ!」

ピョンと飛び出して消えた。銀色の野ウサギだった。幸いというか、お約束通りというか、野生ゼロのAmieはウサギに全く気づかず。しかしホントAmieおまえさんは鈍いねぇー(-.-)。

目の前の森吉山斜面はコメツガ、アオモリトドマツの疎林で、斜度も緩く、帰りは一ノ腰側に寄りすぎなければどこを滑ってものんびり楽しい感じ。テレマークでバシバシ滑るというよりは、XCツアー向きかなぁ。シールもよく利いて1時間ほどで山頂に辿り着いた。11時半、山頂付近は雪がなく、ゴツゴツとした岩が露出して風が強かった。
登頂記念にスナップ写真。誰にも行き会わないものだからシャッターを押して貰うわけにも行かず、Amieとスキー板だけ入れてパチリ。山好きの母親に「ただいま森吉山山頂」と携帯メールを送った。
[写真]森吉山山頂。誰にも遇わないのでシャッターを押してくれる人がいない。スキー板とAmieだけでパチリ。

巣作り-その1

風が強いので、木が生えている辺りまで少し下って休憩する。Amieのリュックからミルクを出して与える。自分もチョコを食べて缶ビールでささやかに乾杯。銀マットをお尻に敷いてプチお昼寝。

可笑しかったのはAmieだ。あんなに雪大好きのくせに、しかもご先祖は寒い地方の犬のくせに、Amieは寒いところに長時間い続けるのが苦手だ。私が昼寝をしていると、クンクン啼いてカエロー・コールを始めた。無視して板のシールを剥がしたりしていたら、なにを思ったか小さなアオモリトドマツの根元に潜り込んでごそごそ巣作りを始めた。「フーッ」とか「グルルッ」とか納得いかない声を出しながら同じ所をグルグル回って踏み固めている様子。ようやく静かになったなと覗きこむと、まるで卵を抱く鳥のように丸まって暖を取っており、大真面目な顔で私を見上げた。
[写真]Amieはアオモリトドマツの根元根元に潜り込んで暖を取った(爆)

私、こらえきれず爆笑シタ。
「あー、そこ風が弱くて具合が良いワケねー、ハイハイ。マミー(私のこと)も遭難しかけたらAmie子の巣にお邪魔させて貰うワ。」

ホント、もし天候が急変してどこかに避難しなきゃという事態になったら、きっと私自身が、今まさにAmieが落ち着いているあの場所にうずくまるだろうナ。犬のAmieが良かれと見つけた場所と、人間の私が考える場所が一致するなんてネ。面白い。

巣作り-その2

ぼちぼち降りよう。
いちいちシール付けたり剥がしたりで、スキーはスノーシューとかに比べて何かと面倒くさい。でもここからが楽しくて速いんだよねー。

さっきの谷まではあっという間だった。担ぎで森吉神社まで登り返したら、後は一ノ腰の手前以外下るだけ。リフト頂上まで戻ったところで小休止。私が雪の上に座って水を飲んでいたら、Amieがまた巣作りを始めた(爆)。AmieはAmieなりにアウトドアな知恵をつけ、しかもその方法が気に入ったようだ。今度は雪の間に島のように点在する笹藪の一つに陣取り、顔だけ覗かせ、さも満足そうにしている(写真)。
[写真]雪が融けて笹藪の島になっている所を選んで丸くなる

滑稽でかわいい、無性に抱きしめてあげたくなった。

あんのヤロゥは...ヽ(`Д´)ノ

リフト頂上からは、スキー場のコースを独り占め状態だ。雪もザラメ状で滑りやすい。
やっほー」調子に乗って飛ばすが、「ん?!(Amieの)鈴の音が着いてこない」せっかく下まで気持ちよく一滑りと思っていたのに、あんのヤロゥ(Amieのこと)、足が潜って走りにくいのか、テケテケ歩くばかりで一向に追いついてこない。とはいえ、こんなところではぐれても困るので、見える範囲でガーッと滑ってはAmieを待つ。飼い主様が至福の時だってのに「ホントあんのヤロゥは」...U^ェ^U テケテケテケ。

日だまりのアスファルトに座り込んで

午後2時半、クルマの所まで戻ってきた。

Amieは速攻車内で昼寝、私は駐車場のアスファルトに座り込んで遅いお昼ご飯を食べながら板を片づける。どうも足が濡れると思ったら、テレマーク・ブーツのソールが両足とも割れていた。昨日の磯ブーツに続いて、なんてこと!このテレ靴も長年お世話になったからそろそろ寿命かナ。ソールを張り替えればまだいけるかしらん?それとも観念して来シーズンはプラブーツに買い換えようかナ。ゲーター要らずで楽そうだし...(すでに世の趨勢はプラブーツになって久しいのに、私はしつこく革ブーツ愛用者だった)。

スキーでぼんやりした身体に暖かな春の日差しとじんわり暖かいアスファルトが優しい。コーヒーを煎れて夕方をのんびり過ごし、明かりがないから日が暮れたら寝る。この日も午後6時過ぎには寝ちゃいました(爆)。

夜中。さあーっという雨音に目が覚める。(外に何も出してなかったよなぁ...ちぇ、明日は雨か...)ぼんやり思ったけど、再び寝入ってしまった。

-続く-

記事本文おわり

旅のデータ - 2004/04/29-04/30 GW秋田・岩手(1)-森吉山スキー

森吉山(1,454m)
NPO森吉山ネイチャー協会
国民宿舎森吉山荘>周辺ガイド(森吉山・奥森吉) 
雪兎さんの森吉山テレマークツアー
森吉山東面/森吉山麓高原~ヒバクラ岳
森吉山北東面/西ノ又沢~ヒバクラ岳~森吉山~カンバ森

(2004-04-29 現在)