2008/02/22-24 越後湯沢温泉 ちょっぴりスキーと雪遊び

on 2008-03-02 | Tags: クルマ, スキー・雪遊び, 新潟, 車泊

アテもなく出発

たいした予備知識もなく、地図とひらめきだけで旅立ってしまうのが、良くも悪くも私の旅のスタイルだ。今回は特に酷く「スキーがしたい」「1月がんばったから温泉に入りたい(ババくさっ)」「行ったことないところに行きたい」だけで金曜日お休みを貰い、家を出た時点ではどこに行くか決まっていなかった。

2/21木曜日仕事をやっつけ家を出たのは深夜の2時前だった。いい加減お疲れだしこの時間ではETCも深夜割引しか使えないので、関越にのったら少し走ってどこかのS.A.で寝るつもりだった。

小1時間走って関越/上信越の分岐の直前にある上里S.A.で停まった。深夜の売店をうろつくと、レジ横に楽しげな苗場スキー場のマップが貼ってあった。実は冬はいつも上信越方面ばかりで、新潟方面に行ったことがない。「ふぅ~ん、じゃ明日晴れたら湯沢(関越)で降りよう、そうでもなかったら湯ノ丸(上信越)辺りにしよっかな。」それだけ決めて車中泊した。

行き先は湯沢温泉に決まった

2/22(金)たしか7時頃に一度目が覚めたんだけれど、車内が少し暑いように感じて起きてみたらすでに10時を過ぎていた。やっべぇ、寝過ごした。。。どこでも熟睡できちゃう特技がこういう時には裏目に出る(^^ゞ

起きてみると上里S.A.はポカポカ陽気で上着は要らない程だった。スタバでコーヒーとマフィンを買ってブランチとした。晴れたから行き先はまず湯沢。1時間も走らずI.C.に着くだろう。お昼前には目的地を決めよう。

 赤城高原S.A.赤城高原S.A.(たぶん)からの眺め。朝晴れていたらあの山の向うにいこうと決めていた 11時過ぎに湯沢I.C.で降りた。170Km弱、案外近いのね。たくさんスキー場があって迷ったが、メジャーなところで苗場方面を目指してみた。うむむ・・・麓のスキー場、かぐら、と過ぎるがどこもロープウェーやリフトでどーんと上がって滑るレイアウトらしく、Amieと遊べそうな森が近接しているスキー場がない。そもそも、この辺りの山ってどこも立ち上がりがきつくて入れそうな場所がなかなかないぞ。。。

地元のFM局から「土曜の晩は荒れ模様」とのお天気予報が流れる。このまま苗場まで山道を上がるのもヤな感じだな~と思い、貝掛温泉の先辺りでUターンして一旦湯沢の街に引き返した。

町役場

うまい具合に町役場を見つけた。観光マップでも貰おうと軽い気持ちで入ったら、わざわざ観光課の人が出てきてくれて、いかにもAmieが喜びそうな"元スキー場"の場所とか、温泉は「雪国」で有名なのはこっちで、泉質なら"山の湯"がおすすめとか地元情報ならではのいろんなことを教えてくれた。思いつきで訪れ予備知識もなく地図すらなかった私は一気に物知り?!になった。

湯沢町役場

"元"スキー場でひと遊び

13:00 NASPAの第2駐車場にクルマを停めて、スノーシューを履いて北側斜面を登ってみる。ちょっと上がると開けた場所に出て、貰った地図から予想した通りそこはさっき教わった閉鎖されたスキー場の跡地だった。斜面を上の方まで登ってみた。碑が建っており向う側はすっぱり落ちて崖下にはさっきの町役場や湯沢I.C.方面の街が見える。

痩せた尾根沿いに少し上まで往復し、碑があった斜面まで戻る。元スキー場跡の斜面の中腹に座り込みAmieと遊んでやる。ボールを投げてやるとAmieは深い雪にハァハァ息をあげながらボールをくわえて戻ってくる。よほど楽しいと見え、Amieの顔はにやけて笑い犬。思いっきりヘンだ。その顔に笑いころげた。

閉鎖されたスキー場を独り占めしてAmieとのんびり雪遊び楽しいでやんす(嬉しさでへらへら顔のAmie) それにしても静かだ。
こんなに街に近く、こんなに楽しいのに他に誰もいない。

Amieがこの先、齢(とし)をとって死んでも、私はこんな風に森の中にやってくることがあるだろうか?
ふと考え、"今"とAmieがいとおしくなった。Amieをギュっとしてやった。

14:30 駐車場に戻った。この日は始終暖かく、午後の雪は春のようで踏みしめると水っぽく崩れた。

歴史民俗資料館「雪国館」

まだ日も高いので、街中にある「雪国館」という町営の民俗資料館に寄ってみた。Amieはさんざん遊んだ後なので車内で昼寝タイム(留守番)だ。冬とはいえ山の上のスキー場と違って気温が高いし、今日は暖かいようなので、念のためクルマの窓を多めに開けた。

豪雪地帯のこの辺りの伝統的な民家は「中造りの家」と呼ばれ、東北の南部曲り家に似て馬屋と母屋がL字型に連結された間取りだったらしい。昔の囲炉裏や民具、農具などが多数展示されていたが、火棚(囲炉裏の上に吊した格子状の木枠。ここで藁ぐつなどの乾燥や魚・穀物の乾燥保存をした)や自在鉤その他様々な道具を見ると、貧しいばかりと思っていた昔の暮らしが案外合理的であることに驚いた。

湯沢の人は日本にスキーが紹介された直後から、豪雪地帯であるこの辺りにとって重要な観光資源であることに気づいたとのことで、大正・昭和の早い時期からスキーのメッカであったようだ。そういえば、さっき町役場で貰った観光マップからも、"私企業が勝手に開発したスキー場があるよ"って突き放した感じがせず、町をあげて応援している風が感じられた。

展示品の中に、大正時代や昭和初期の古いスキー板があった。木製の板に皮ベルトの固定具の簡単な作りなんだが、基本構造は私のテレマークのビンディングと全く変わらない。ワイヤー式のビンディングのものが1点あったがこれなどは、今でもヴォレーかロッテフェらあたりで出していそうだ。しかも当時の写真で1本杖で滑っちゃってるのなんかあって、テレマーク地方のどっかの写真で見たような風景だった(不思議・・)。

 昭和初期の頃のスキー。昭和初期の頃のスキー。ビンディングの構造は今のテレマークとさして変わらない(どっちかいうとテレマークがオールドファッションなんだな)。

その他にも、川端康成(「雪国」の舞台は湯沢だったんですね。知らなかった)の資料が展示されていて小さな資料館ながらなかなか興味深かった。

「雪国館」の向かいに、三葉屋物産館という名の酒屋さんとケーキ屋さんがくっついたようなお店があってそこに入った。田舎のケーキ屋さんかなぁと思っていたらなかなか美味しそうなものが並んでおり、シュークリームとフィナンシェ、バナナケーキとシャッポという商品名のメレンゲ菓子を買った。夕飯が決まってなかったのでレジでちょっと耳の遠いおばあちゃんに「どこか美味しいお店ないですか?」と聞くと、すぐはすかいの「一二三(ひふみ)」は元魚屋さんがやっている割烹で魚料理が美味しいよと教えてくれた。 

川端康成ゆかりの町営共同温泉「山の湯(やまンぼちゃ)」

時間が中途半端だったので、先に温泉に行くことにした。町役場で"泉質ならココ"、と教わった山の湯を目指す。本当にクルマで入れるの?っていう感じの急&曲り具合のカーブを2つ上がるとすぐのところにあった。川端康成も入った源泉掛け流しの湯だという。

ロッジ風の建物で、表ではおばあちゃんが灰かき棒の超ロング柄版みたいなので屋根の雪庇をスパッと切り落としていた。こういう風景は初めて見る。今まで訪れたどこよりも雪の積もり具合が半端じゃないことが伺えた。
シャワーだの食堂だの余分なもののないシンプルな温泉だが、うんと暖まっていい湯であった。営業時間は6時半から22時まででつまり朝風呂もOKなんだな。

山の湯に上がる急坂湯沢町共同浴場「山の湯」

一二三で夕食後、スキー場の駐車場泊

Amieに夕飯をあげてから、さっき教えてもらった一二三で私も夕食をとることにした。店に入ったのは6時前だったのだが早めに行って正解だったようで、予約客だの友達と一杯のひとだのスキー客だの結構賑わっていた。三葉屋のおばあちゃんの口コミ通り、お魚もご飯も(ここは南魚沼郡)、とても美味しかった。また行きたい。

 一二三(魚が旨かった)雪国館隣の足湯の入り口に雪だるまのおひな様がライトアップされていた NASPAの第1駐車場に移動して、夜は8時頃には寝た。車中泊だと陽が落ちたらする事もないから昔の人並みに早寝することになる。一度シュラフからはみ出したAmieが「入れてくれよぉ」とごそごそやって起こされたが、それ以外は朝まで爆睡した。起きた時クルマの窓が凍っていなかったところから夜中の冷え込みも大したことはなかったようだ。さすがに前夜早くねただけあって寝坊の私でも7時半には起床した。

2/23(土)午前中は晴天&スキー、午後は悪天候の中Amieと遊ぶ

午前中はNASPAでスキー

実は昨年の今頃左膝の半月板を損傷して、5月に一部切除手術をした。昨シーズンは一度もスキーができず、秋ぐらいまではまともに走れなかった。お正月に久しぶりにスキーをして、この日が復帰2回目だ。

Amieをクルマに待たせて、9時過ぎにNASPAへ行った。NASPAはスキーヤー専用で、どちらかというとファミリー向けコースレイアウトのゲレンデだ。ホテルニューオータニの資本らしく目の前にホテルが隣接されている。

距離は短めだが、広くて斜度もほどほどな一枚バーンがあった。リフトも短いからか高速なのか乗ったとたんに着く感じで、こまねずみのように乗っては滑り降りを繰り返した。前述のように膝にクッション(半月板)がない人なので、無理せず1時間半ほど滑ったらもう"上がり"(早っ)。

NASPAスキーガーデンNASPAスキー場のリフトから それにしても、新潟初めての私にとって、湯沢の街からすぐの場所にたくさんのスキー場があることに驚きだ。私が知っている東北や信州のスキー場はぐりんぐりんのカーブを上がらないとたどり着けないところが多かった。雪道に慣れない頃(今も)はスキー場までの道がドキドキだったのに、この辺りは高速を降りたら平地を走ってすぐスキー場だ。さすが豪雪地帯だね。

もっとも、前述した通りこの辺りの山は立ち上がりがきついようで、リフトやゴンドラで上までガーンと上がって山の上の方で滑るゲレンデが多い。だから駐車場周辺の森でちょっと犬と遊ぼうと思ったら案外場所がないように感じた(初めての場所でポイントを知らないだけかも)。仮にそういう場所があったとしても(昨日の元スキー場のように)、雪が深いから、長靴でちょっと入るというわけにはいかないみたい。最低限スノーシューがないと潜ってしまって身動きが取れない。

お昼前から天気が急変

午前中私が滑っている間は晴れていたのに、スキー場から上がって観光協会で今晩の宿を予約して「さぁ、今度はAmieを遊ばせてやろう」と思ったころ(11時過ぎ?!)にみぞれ交じりの雨が降ってきた(なんで雪でなくて雨。。。・゚・(ノД`)・゚・。

まぁ、良いか。Amieには雨だろうが雪だろうが関係ない(だって自ら凍った湖に飛び込むようなヤツなんだから)。
12時頃に昨日の元スキー場に行った。今日は昨日とは反対側(街中)から上がる。この頃には雨は雪に変わり本降りになった。

雪原の真ん中に寝ころんで、時々ボールを持ってくるAmieの相手をしてやった。雪は横殴り気味にかなり降っているが、気温は低くないようだ。

寒くない。こんなに雪がジャカスカ降っている中、一人雪の中でいい気分で昼寝している私って端から見たらものすごくヘンな人だろうな~。遭難して倒れているみたいに見えるだろうな~。でもいいんです、そもそも周りに誰もいないからね(^^ゞ

関口コオ切り絵美術館、ぽんしゅ館

Amieも満足したようで駐車場に戻ってみるとクルマは雪で真っ白になっていた。その後、関口コオ切り絵美術館へ寄ったり、ドライブがてら加山雄三がプロデュースしたスキー場を覗いてみたり、越後湯沢駅のぽんしゅ館(越後97の蔵元のお酒が集まっている)でお土産を見たりしたが、1時間もクルマを停めると雪に埋もれて掻き出すのが大変だった。周りを見回すと地元の人と私とではクルマに積んだ除雪道具が違うような気がした(スノーブラシとか心なしかがっしりして大きい。さすが豪雪地帯の人たち)。夕方、駅近くにある今日の宿に着いた。

いかりや旅館

今晩Amieは車内で、私は「いかりや旅館」泊だ。いかりや旅館は、オシャレという言葉とは無縁の(失礼!)、下宿屋さんのようなのんびりした旅館だった。駅近だし、お風呂は掛け流しの温泉で広くてゆっくりでき、飛び込みの1泊にはそう悪くない。

Amieはリアシートの私のシュラフの中だ。湯沢は-10℃だの20℃だのになるところじゃなさそうだし、そもそも犬なんだから別にシュラフなんてなくても大丈夫なんだけど、一応10歳を過ぎたし、日頃ベッドで一緒に寝る軟弱者の生活だから、多少は気を遣ってやろうかな、と^^;。

翌朝宿の駐車場で私のインプレッサは雪だるまになっていた(笑)積雪量が半端じゃない

2/24(日)一本杉スキー場

夜通し風雪が酷かった。翌朝もまだ吹雪いていてスキーが楽しい天気でもないし、そもそもリフトが動くのか微妙な感じだった。この分だと帰りの高速道路もヤバ気だ。

軟弱者の私は早々にスキーを諦め、街の中にあって風の影響が少なそうな一本杉スキー場でAmie子と遊ぶことにした。まず、宿の駐車場で雪だるま状態になったインプレッサを掘り出さなきゃ(笑)。この日の気温もたかがしれており、スノーブラシで雪を下ろすと少し暖気するだけで走れる状態になったのは幸いだった(昔、真冬の東北で降るそばから窓が凍り出してワイパーが全く機能せず泣きが入ったことがあったが、この日そういった苦労はなかった)。

町営駐車場にクルマを停め、5分程歩いて一本杉スキー場に着いた。端っこでAmieと雪遊びをしていると、小さなかわいい女の子が来てAmieと遊んでくれた。4歳位じゃないかな~?Amieの方がデカイのにちっとも怖がらない。聞いてみるとおじいちゃんの家で同じような黒ラブを飼っているのだそうだ。なるほど。
昼前までそこで遊び、早めに帰路についた。

 一本杉スキー場の端っこにて。Amieがボール取りに行ったらこんな感じ。Amieは、4歳位?の小さな女の子に遊んで貰った

高速道路は雪で大変

関越トンネルを抜けるまで地吹雪でノロノロだった。路面は圧雪状態で、そもそも前が見えない。雪道慣れしていないクルマが多いらしい。ライトもつけず(存在が見えない)、普段以上に車間詰めまくり。アブナイっつか迷惑なんですけどぉ。。。 クルマの運転て、歩きや自転車に比べて高度な社会性を要求される。全く知らない者同士がハザードや車線の取り方で会話したり、今日みたいな悪条件下では運命共同体的な一種の連帯感を感じつつ走るところが結構私は好きなんだけど、この日は「信用なんねぇ」クルマが多くてストレス感じまくりだった。 地吹雪の関越高速(前が見えませ~ん)関越トンネル手前あたり 沼田を過ぎるまではチェーン規制の雪道が続き、上里あたりまで来てようやくホッと一息ついた。すぐに昼寝する私は上里S.A.で2時間ほど仮眠。起きてみると寝ぼけた頭にそこまでの雪景色から想像のつかないぽっかりした日差しがさして、今まで夢を見ていたような気分だった。 練馬までは特に混雑もせず快適に走って帰宅した。スキーはちょっぴりだったけど、初体験の新潟豪雪地帯、誰もいないスキー場跡、温泉・・・なかなか楽しい旅だった。 追伸:この週末、関東地方では春一番が吹き荒れたと後から聞いて知った。

旅のデータ

湯沢町観光情報
湯沢町ホームページ URL: http://www.town.yuzawa.niigata.jp/
越後湯沢 Active&Relax URL: http://yuzawa.koiwazurai.com/
湯沢町観光協会 URL: http://www.e-yuzawa.gr.jp/
NASPA スキーガーデン(スキーヤー限定のファミリーゲレンデ)
URL: http://www.naspa.co.jp/ski/index.html
一本杉スキー場(湯沢の街なかにある小さなゲレンデ)
URL: http://ipponsugi.interwindow.net/
割烹・一品料理・定食「一二三(ひふみ)」
URL: http://ww51.et.tiki.ne.jp/~hifumi/
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢372-1
TEL 025-784-2039
FAX 025-785-6770
営業時間 11:30~22:00 定休日 水曜日 ※14時過ぎ~17頃はお休み時間だったようです。

大きな地図で見る 今回の旅の写真集(Flickr)
今回の旅の写真集(Flickr)
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