「ドイツの犬はなぜ幸せか -犬の権利、人の義務」 グレーフェ彧子(あやこ)著

Update: 2008-06-23

このサイトに遊びに来てくださった、ボビィままさんから教えて貰った本で、私にとって最近一番のヒットです。

本のタイトルはお堅いですが、頭デッカチな所は全然なくて、ドイツのオットーブルンという街で暮らすグレーフェ家のボニー(シェパードとコリーのMix) の目を通して、ドイツの人々と犬の関わりが描かれた本です。「犬と子供はドイツ人に育てさせろ」というくらい、ドイツでは犬の飼い方に関して飼い主に厳しい義務が課せられているのだそうです。ドイツの犬の日常生活、ドイツの犬の権利と義務、犬税のこと、レストラン、乗り物での移動のこと、グレーフェ家の家族と共に旧東ドイツを旅したときのことなど、ドイツの犬事情のいろいろな面がわかり、とても興味深いです。

例えば、犬と子供のくだりで、こんなエピソードが書いてありました。
著者がボニーを連れて散歩中、知人と出会って立ち話になった時のこと、知人の子供がボニーに寄ってきていきなり頭を撫でたり全身を抱きかかえたりしたことに、耐えきれずにボニーが子供を威嚇し、子供はビックリ、母親は引き気味になる。後味の悪い思いをして帰宅した著者に、(ドイツ人の)家族たちの反応が面白い。

著者の娘曰く、
「初めて会ったのに、ママの知り合いだからとか、その子供だからと言うだけでニコニコしなきゃならないなんて、子供だっていやなのよ。犬が嫌がるのも無理はないわ」、

著者の夫
「人間でも犬でも、親しくなるまでは、控えめに接するのが礼儀というものだよ。いきなり撫でたり、抱いたりされたら誰でも気分を害するに決まっている」。

あ・・・いえ
このくだりだけ読んでドイツ人がみんなそう考えるのかと思ったわけでも、この家族の意見が全面的に良いと思ったという意味でもないのですが、でも自分にはなかった発想で、「一理あるよな~」と感じた部分だったので触れてみました。

ドイツの犬はなぜ幸せか―犬の権利、人の義務 (中公文庫)
著者/訳者:グレーフェ アヤ子
出版社:中央公論新社( 2000-08 )
定価:¥ 740
文庫
ISBN-10 : 412203700X
ISBN-13 : 9784122037007



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